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2024年09月21日(土)06時27分

NY外為市況=ドル円は一時高値更新も続かず

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日本時間午前6時7分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  143.85 + 1.22 (+ 0.86%) 144.49 / 141.74
ユーロ・ドル 1.1162 0.0000 ( 0.00%) 1.1182 / 1.1136
ポンド・ドル 1.3321 + 0.0037 (+ 0.28%) 1.3340 / 1.3268
ドル・スイス 0.8500 + 0.0022 (+ 0.26%) 0.8517 / 0.8452
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<きょうの材料>
【カナダ】
小売売上高(7月)21:30
結果 0.9%
予想 0.5% 前回 -0.2%(-0.3%から修正)(前月比)
結果 0.4%
予想 0.3% 前回 0.3%(コア・前月比)
鉱工業製品価格(8月)21:30
結果 -0.8%
予想 -0.1% 前回 -0.1%(0.0%から修正)(鉱工業製品価格・前月比)
結果 -3.1%
予想 -2.1% 前回 0.7%(原材料価格指数・前月比)
*ドイツ政府
保有するコメルツ銀行株の売却、当面なし
*ウォラーFRB理事
指標が予想通りであれば、年内あと二回のFOMCは0.25%利下げ
今月のFOMC、強い経済の維持のため0.5%利下げが適切な行動と考えた
雇用市場が悪化すれば再び0.5%の可能性、インフレ改善の進展失速なら据え置きの主張
もあり得る
インフレ鈍化が正しい道筋にあることを確信
*ボウマンFRB理事
FOMCの他のメンバーの0.5%支持を尊重し理解する
雇用最大化と物価の安定の命題にむけ協力
大幅な利下げは、インフレに対する早期の勝利宣言とみなされる可能性
需要を刺激しないゆっくりしたペースの利下げが望ましい
*ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁
雇用とインフレというFRBの二大命題に対するリスクはより均衡している
リスクの均衡が利下げプロセス開始につながった
インフレ停滞リスクは幾分ある。2%に戻すことを望む。労働市場にもリスクがある。
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<月曜日の材料と事前予想>
【ドイツ】
製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値)(9月)16:30
予想 N/A 前回 42.4(製造業PMI(購買担当者指数))
非製造業PMI(購買担当者景気指数)(速報値)(9月)16:30
予想 N/A 前回 51.2(非製造業PMI(購買担当者指数))
【ユーロ圏】
製造業PMI(購買担当者景気指数・速報値)(9月)17:00
予想 N/A 前回 45.8(ユーロ圏製造業PMI)
サービス業PMI(購買担当者景気指数・速報値)(9月)17:00
予想 N/A 前回 52.9(ユーロ圏サービス業PMI(購買担当者指数))
【英国】
製造業PMI(購買担当者景気指数・速報値)(9月)17:30
予想 N/A 前回 52.5(製造業PMI(購買担当者指数))
サービス業PMI(購買担当者景気指数・速報値)(9月)17:30
予想 N/A 前回 53.7(サービス業PMI(購買担当者指数))
【米国】
PMI(購買担当者景気指数・速報値)(9月)22:45
予想 48.4 前回 47.9(製造業PMI・速報値)
予想 55.1 前回 55.7(非製造業PMI・速報値)
予想 54.0 前回 54.6(コンポジットPMI・速報値)
日本市場休場
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 きょうのNY為替市場、ロンドン市場で広がった円安の調整で始まった。日銀金融政
策決定会合後の植田日銀総裁会見で、早期の追加利上げ期待をけん制する姿勢が見られ
たことなどから円売りが強まり、ドル円は141円台から144円40銭台まで上昇。
高値から少し下げてNY市場を迎えると、143円50銭前後まで調整が入った。
 ウォラーFRB理事が、年内後2回の米FOMCでの利下げについて、ともに0.2
5%との見方を示し、ドル買いが強まると、米債利回り上昇を受けたドル全面高に、ロ
ンドン市場の高値を超えて一時144円49銭まで上値を伸ばした。もっとも週末を前
に144円台後半を買い上げる勢いはなく、少し下げて144円ちょうど前後での推移
となった。
 市場は11月について0.25%利下げと0.50%利下げの見通しが拮抗、12月
までには1回の大幅利下げを織り込んでいるが、ウォラー理事などから大幅利下げに慎
重な姿勢が示されたことで、ドル売りポジションを整理するきっかけとなった印象。
 ユーロドルはドル全面高局面で1.1136を付けた。その後買い戻しが入り1.1
170台を付けている。
 ユーロ円はロンドン市場でのドル円の上昇が円安主導で、ユーロ円などクロス円も同
様に上昇したのに対して、NY市場での動きがドル主導となったことで、動きが落ち着
いた。160円台半ば前後を中心とした推移。
 ポンド円も同様でロンドン市場で189円00銭前後から192円手前まで買われた
後、191円台半ばでの推移。
MINKABU PRESS