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2025年02月01日(土)07時15分

NY外為市況=2月1日の関税発動警戒でドル高優勢

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日本時間午前7時1分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  155.19 + 0.90 (+ 0.58%) 155.22 / 153.92
ユーロ・ドル 1.0363 - 0.0028 (- 0.27%) 1.0434 / 1.0350
ポンド・ドル 1.2395 - 0.0024 (- 0.19%) 1.2472 / 1.2386
ドル・スイス 0.9109 + 0.0012 (+ 0.13%) 0.9116 / 0.9072
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<きょうの材料>
※経済指標
【ブラジル】
*雇用統計(12月)21:00
結果 6.2%
予想 6.1% 前回 6.1%(失業率)
【南ア】
*貿易収支(12月)21:00
結果 155.0億ランド
予想 290.0億ランド 前回 340.0億ランド(347.0億ランドから修正)(貿易収支)
【ユーロ圏】
*ドイツ消費者物価指数(速報)(1月)22:00
結果 -0.2%
予想 0.2% 前回 0.5%(前月比)
結果 2.3%
予想 2.6% 前回 2.6%(前年比)
結果 -0.2%
予想 -0.1% 前回 0.7%(調和消費者物価指数(HICP)・前月比)
結果 2.8%
予想 2.8% 前回 2.8%(調和消費者物価指数(HICP)・前年比)
【カナダ】
*実質GDP(11月)22:30
結果 -0.2%
予想 0.0% 前回 0.3%(前月比)
結果 1.5%
予想 1.6% 前回 1.9%(前年比)
【米国】
*雇用コスト指数(2024年 第4四半期)22:30
結果 0.9%
予想 0.9% 前回 0.8%(前期比)
*個人所得・支出(12月)22:30
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.3%(個人所得・前月比)
結果 0.7%
予想 0.5% 前回 0.6%(0.4%から修正)(個人支出・前月比)
*PCEデフレータ(12月)22:30
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.1%(PCEデフレータ・前月比)
結果 2.6%
予想 2.5% 前回 2.4%(PCEデフレータ・前年比)
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.1%(PCEコアデフレータ・前月比)
結果 2.8%
予想 2.8% 前回 2.8%(PCEコアデフレータ・前年比)
前回 2.2%
*シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(1月)23:45
結果 39.5
予想 40.0 前回 36.9(シカゴ購買部協会景気指数)
*グールズビー・シカゴ連銀総裁
利下げペースの鈍化は問題ない
既に1%利下げしており、良いスタート
中立水準は現行水準をかなり下回る
1土限りの関税引き上げは一時的なインフレ率上昇になる
*レビット・ホワイトハウス報道官
のメキシコとカナダへの25%関税、中国への10%追加関税 2月1日に実施
*ビルロワドガロー仏中銀総裁
夏までにインフレは目標の2%に持続的に低下。一方経済成長は冴えない。
こうした状況に置いて、方向性は明らかである
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<月曜日の材料と事前予想>
【韓国】
鉱工業生産指数(12月)08:00
予想 0.1% 前回 -0.7%(前月比)
製造業PMI(購買担当者景気指数)(1月)09:30
予想 N/A 前回 49.0(製造業PMI)
【豪州】
小売売上高(インフレ調整前)(2024年 第4四半期)09:30
予想 0.8% 前回 0.5%(前期比)
小売売上高(12月)09:30
予想 -0.3% 前回 0.8%(前月比)
【中国】
財新製造業PMI(購買担当者景気指数)(1月)10:45
予想 50.6 前回 50.5(財新製造業PMI)
【ユーロ圏】
フランス製造業PMI(確報・購買担当者景気指数)(1月)17:50
予想 45.3  前回 45.3 (製造業PMI(購買担当者指数))
ドイツ製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(1月)17:55
予想 44.1 前回 44.1(製造業PMI(購買担当者指数))
製造業PMI(購買担当者景気指数・確報値)(1月)18:00
予想 46.1 前回 46.1(ユーロ圏製造業PMI)
消費者物価指数(HICP・概算値速報)(1月)19:00
予想 -0.3% 前回 0.4%(前月比)
予想 2.4% 前回 2.4%(前年比)
予想 2.7% 前回 2.7%(コア・前年比)
【英国】
製造業PMI(購買担当者景気指数・確報値)(1月)18:30
予想 48.2 前回 48.2(製造業PMI(購買担当者指数))
【米国】
PMI(購買担当者景気指数・確報値)(1月)23:45
予想 50.1 前回 50.1(製造業PMI・確報値)
建設支出(12月)00:00
予想 0.1% 前回 0.0%(前月比)
ISM製造業景気指数(1月)00:00
予想 49.1 前回 49.2(49.3から修正)(ISM製造業景気指数)
日銀主な意見(1月23日-24日開催分)
シムカス・リトアニア中銀総裁、記者会見
ボスティック・アトランタ連銀総裁、経済見通しについて講演(質疑応答あり)
ムサレム・セントルイス連銀総裁、セントルイス連銀主催イベント開会挨拶
中国市場は春節(旧正月)のため休場(5日から取引再開)
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 きょうのNY為替市場は関税を巡って上下する場面が見られた。22時半の米PCE
価格指数は前年比+2.8%と11月から伸びが強まったが、市場予想と一致。ややド
ル高で154円90銭前後から155円00銭台を付けたが、すぐに落とすなど影響は
限定的となった。
 その後少しもみ合った後、シカゴ購買部協会景気指数が弱く出たことや、一部メディ
アが2月1日とトランプ大統領が言及していたメキシコとカナダへの25%関税につい
て、3月に先送り見通しを報じたことでドル安となり、154円50銭台を付ける動き
を見せた。
 しかし、米ホワイトハウスのレビット報道官は先送りを否定、2月1日からの両国へ
の25%関税と中国に対する10%の追加関税スタートを正式に示したことで、ドル高
となり、ドル円は155円22銭を付けている。その後は高値圏もみ合いに終始した。
 ユーロドルはロンドン市場で1.0410台を付けた後、売りが優勢となり、NY午
前には1.0360前後を付けた。米序盤の株高の動きなどがドル買いを誘った。一部
報道で2月1日から予定のメキシコとカナダへの関税賦課が3月に延期かとの噂が報じ
られ、ドル売りとなって1.0434まで反発。しかしホワイトハウスが延期を否定し
2月1日スタートを示したことで一転してドル高となり、上昇分を打ち消す動き。夕方
までドル高継続で、安値を割り込んで1.0350前後を付けた。
 ポンドドルも同様にNY午前に1.2380台を付けた後、一転してのドル売りに
1.2472まで上昇。2月1日関税スタートに1.2380台を付けている。
 クロス円も午前は対ドルでのユーロ売りなどに売りが優勢。ユーロ円は160円20
銭前後、ポンド円は191円60銭台と、ロンドン午前の安値に並んだ。その後の対ド
ルでのユーロやポンドの上昇に、ユーロ円は161円50銭、ポンド円は193円03
銭まで上昇。ただ高値からは売りが出るなど不安定な動きを見せている。
 ドルメキシコペソは当初の3月先送り報道に、それまでの20.60から20.75
レンジの動きから20.46まで急落。その後の2月1日の関税スタートがホワイトハ
ウス報道官によって発表されたことで、下げ分を戻して20.76を付けた。ドルカナ
ダは1.4550前後から、先送りの可能性報道に1.4370台を付ける
も、1.4550前後に戻している。
MINKABU PRESS