--------------------------------------
日本時間午前6時31分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 151.46 - 1.15 (- 0.75%) 152.89 / 151.24
ユーロ・ドル 1.0387 - 0.0016 (- 0.15%) 1.0405 / 1.0353
ポンド・ドル 1.2437 - 0.0068 (- 0.54%) 1.2510 / 1.2361
ドル・スイス 0.9048 + 0.0031 (+ 0.34%) 0.9062 / 0.9008
------------------------------------
<きょうの材料>
【米国】
*米新規失業保険申請件数(2月1日週)22:30
結果 21.9万人
予想 21.3万人 前回 20.8万人(20.7万人から修正)
*非農業部門労働生産性(第4四半期・速報値) 22:30
結果 1.2%
予想 1.2% 前回 2.3%(2.2%から修正)(前期比・年率)
*単位労働コスト(第4四半期・速報値)
結果 3.0%
予想 3.4% 前回 0.5%(0.8%から修正)(前期比・年率)
【英国】
*英中銀政策金利(2月)21:00
結果 4.50%
予想 4.50% 前回 4.75%
*ベッセント財務長官
・政府効率化省(DOGE)は内国歳入庁(ISR)と国庫の決済システムをいじらな
い。
・ドル高政策は完全に機能している。
・強いドルには4つの意味がある。
・予見可能な将来に米国債の発行計画に変更はない。
・関税は1回限りの小幅な価格調整となる可能性。
・中国が関税をかなり食い潰すことになるだろう。
・中国がどのようなレベルであれ、いくらか関税を負担することになると見ている。
・パウエルFRB議長と建設的な会談を行った。
*グールスビー・シカゴ連銀総裁
・インフレは下がり続けている。
・金利は低下し続ける可能性があるが、不確実性の中でゆっくりではある。
・金利は現在の水準よりかなり低い水準になるだろう。
・労働市場は完全雇用で落ち着いているようだ。
-----------------------------------
<明日の材料と事前予想>
【日本】
景気先行指数(速報値)(12月)14:00
予想 108.2 前回 107.5
景気一致指数
予想 116.5 前回 115.4
【ユーロ圏】
ドイツ鉱工業生産指数(12月)16:00
予想 -0.6% 前回 1.5%(前月比)
予想 -2.0% 前回 -2.8%(前年比)
ドイツ貿易収支(12月)16:00
予想 172億ユーロ 前回 197億ユーロ
【米国】
非農業部門雇用者数(1月)22:30
予想 17.2万人 前回 25.6万人(前月比)
失業率
予想 4.1% 前回 4.1%
平均時給
予想 0.3% 前回 0.3%(前月比)
予想 3.8% 前回 3.9%(前年比)
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(2月)8日0:00
予想 71.9 前回 71.1
【カナダ】
雇用者数増減(1月)22:30
予想 2.0万人 前回 9.1万人(前月比)
失業率
予想 6.8% 前回 6.7%
デギンドスECB副総裁が会議出席
ピル英中銀チーフエコノミストが金融政策について説明
クーグラーFRB理事が講演(質疑応答あり)
-----------------------------------
きょうのNY為替市場、ドル円はNY時間に入って売りが強まり、151円台前半ま
で一時下落している。東京時間の安値を下回った。円高が続いているほか、NY時間に
入ってドル売りの動きが再び出て、ドル円は二重の逆風にさらされていた。
本日の200日線が152.80円付近に来ているが、その水準を下抜けている。明
日の米雇用統計や日米首脳会談を前にロングの持ち高調整が活発に出ていた模様。日米
首脳会談だが、明日の日本時間8日未明に行われるが、トランプ大統領が石破首相との
会談で、円安について何らかの議論があるかを市場は強く警戒している。
また、円高が続いており、ユーロ円やポンド円も下値を模索。前日の日本の実質賃金
のデータが2カ月連続のプラスになったことで、日銀の早期追加利上げへの期待が高ま
っている。当初は早くても次回は7月との見方も多かったが、ここにきて5月の声も一
部から出始めている。3月後半から4月初めの春闘の情勢を受けて、実質賃金の持続的
なプラスが見込めるようになれば、タカ派に傾斜している日銀はすぐに動くと見ている
のかもしれない。
ユーロドルは買い戻しが出て、1.03ドル台後半まで戻した。ロンドン時間には
1.03ドル台半ばに値を落とし、21日線を再び下回る場面も見られていたが、サポ
ートされた格好となっている。
ECBは明日、中立金利の新たな推定値を発表する予定。ラガルド総裁はこの研究を
基に政策を決定すると述べ、金融政策スタンスをどうすべきかを判断するのに役立つだ
ろうと語った。ラガルド総裁自身は中立金利の範囲を1.75-2.25%と示唆して
いるが、推定値の発表はECBの着地点についてさらなる明確性をもたらすとの指摘も
出ている。
もし、2.00%前後という推計値であれば、0.25%ずつあと3回の利下げで中
立水準に到達ということになる。短期金融市場では、年内にECBはあと3回から4回
の利下げ実施を織り込んでいる。
ポンドドルは、ロンドン時間に一時1.2360ドル付近まで下落していたが、NY
時間に入って買い戻しが強まり、1.24ドル台に買い戻された。
本日は英中銀が金融政策委員会(MPC)の結果を公表し、予想通りに政策金利を
0.25%引き下げた。ただ、委員の投票行動は9名のうち7名が0.25%の利下げ
を支持し、2名が0.50%の大幅利下げを主張していた。これを受けてポンド安の反
応が見られ、市場では年内の利下げ期待をこれまでの2回から3回に増やす動きも出て
いた。
ただ、ベイリー英中銀総裁は「利下げに段階的で慎重なアプローチを取る」と述べて
いたが、その後のインタビューでも「投票結果はコミュニケーションツールではない」
とし、投票結果に重きを置き過ぎないよう市場に求めた。
MINKABU PRESS