経済ニュース

<< 一覧に戻る

2025年07月08日(火)22時21分

NY外国為替序盤=ドル円、上げ幅拡大

--------------------------------------
日本時間午後10時20分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  146.71 + 0.66 (+ 0.45%) 146.74 / 145.83
ユーロ・ドル 1.1713 + 0.0004 (+ 0.03%) 1.1765 / 1.1708
ポンド・ドル 1.3562 - 0.0040 (- 0.29%) 1.3647 / 1.3561
ドル・スイス 0.7988 + 0.0005 (+ 0.06%) 0.7990 / 0.7957
--------------------------------------
 日本時間午後10時20分現在のドル円は1ドル=146.71円。きょうの為替市
場、NY時間にかけてドル高が優勢となっている一方、トランプ関税の発表を受けた円
安も続いており、ドル円は146.75円付近まで上げ幅を拡大している。
 前日発表のトランプ関税が注目を集めているが、7月9日の期限が8月1日に再延長
された。日本の場合であれば、4月2日の最初の発表時点では関税率が24%だった
が、今回はそれが25%に1%上乗せされ、猶予期間が90日から3週間に短縮され、
再び先送りしただけのイメージ。
 交渉に前向きな国に対しては柔軟な対応を取る姿勢も示している。トランプ大統領は
8月1日の新たな期限について「100%確定したものではない」と述べた。新関税が
当初懸念されていたほど厳しくはならないという見方を正当化するとの声も一部からは
出ているようだ。
 また、ベッセント財務長官も言及していたが、日本は7月20日に参議院選が控えて
いる。結果次第では政治情勢が流動化するリスクもあり、その場合、日本側は再々延長
を要請する必要が出てくる可能性があるのかもしれない。
 全体的に関税措置に対する見方は分かれている。一部のエコノミストからは、「関税
によるインフレをを考慮すれば、ドルにとっては完璧な上向きの嵐。米経済指標がFR
Bの追加利下げを抑制し続けている現状ではなおさらだ」といった声も聞かれる。
 一方、ドル安が今後も続くとの指摘も出ている。「今回の関税措置は最終的に米経済
により大きな悪影響をもたらし、米国が国際貿易のルールや秩序を適切に運営できてい
るのかという疑念を強める。ドル安を再燃させる要因は依然として数多く存在してい
る」といったコメントも出ている状況。
 日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は146.60円に観測され
ている。
8日(火)
146.60(9.5億ドル)
9日(水)
144.50(8.6億ドル)
MINKABU PRESS