18日の東京株式市場はリスクオフの流れに歯止めがかかり、日経平均株価は自律反
発局面に。ただ、上値では戻り売り圧力が強く、朝高後に値を消しマイナス圏に沈む場
面もあった。
大引けの日経平均株価は前営業日比176円95銭高の3万6380円17銭と3日
ぶり反発。プライム市場の売買高概算は15億3192万株、売買代金概算は3兆47
07億円。値上がり銘柄数は1190、対して値下がり銘柄数は413、変わらずは4
0銘柄だった。
きょうの東京市場は朝方はリスク選好の地合いでスタートし、日経平均は一時470
円強の上昇で3万6600円台まで水準を切り上げたが、その後は利益確定売りに値を
消す展開となり、後場に入ると下げに転じる場面もあった。前日の米国株市場では主要
株価指数が高安まちまちの展開で、ここ最高値更新の続いていたNYダウはわずかにマ
イナス圏で着地。発表された8月の米小売売上高が市場予想に反して前月比で上昇した
ことで、FRBの大幅利下げに対する期待感が後退した。一方、長期金利の上昇を背景
に外国為替市場ではドル高・円安方向に振れ、これが東京市場にプラスに作用したが、
取引時間中は再び為替が円高方向に押し戻され、これを横目に売り圧力が強まる場面も
あった。日本時間あす未明に判明するFOMCの結果を見極めたいとの思惑が買いを手
控えさせている。なお、中小型株中心に物色意欲は活発で値上がり銘柄数は全体の7
2%を占めている。
個別では、ディスコ<6146>が商いを膨らませ終始買い優勢だったほか、アドバンテ
スト<6857>も上昇した。トヨタ自動車<7203>が堅調、ソフトバンクグループ<9984
>もしっかり。メルカリ<4385>、ファーストリテイリング<9983>が値を上げ、日立
製作所<6501>、キーエンス<6861>なども頑強な値動き。トランコム<9058>がスト
ップ高に買われ、マネジメントソリューションズ<7033>、三井海洋開発<6269>が急
騰を演じ、低位株ではTOKYO BASE<3415>が人気化した。サンケン電気<
6707>も高い。
半面、売買代金首位のレーザーテック<6920>が冴えず、三菱重工業<7011>も利益
確定売りに押された。IHI<7013>が下落、さくらインターネット<3778>も大きく
水準を切り下げた。第一三共<4568>も売りが優勢だった。西武ホールディングス<
9024>が値下がり率トップとなり、アクシージア<4936>、メドレー<4480>も大幅
安。パン・パシフィック・インターナショナルホールディングス<7532>も安い。
出所:MINKABU PRESS