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米東部時間午後0時19分
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 44680.46 + 124.42 (+ 0.28%) 44707.90 / 44352.99
ナスダック総合指数 19660.55 + 6.53 (+ 0.03%) 19685.50 / 19498.90
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きょうのNY株式市場でダウ平均は反発。前日比は、ダウ工業株30種平均が12
4.42ドル高の4万4680.46ドル、ナスダック総合指数が6.53高の1万9
660.55。
序盤は売りが強まったものの、動きが一巡すると買い戻しが膨らんでいる。序盤の下
げはIT・ハイテク株が主導したが、一旦落ち着いているとはいえ、トランプ関税への
脅威が根強いほか、本日はアルファベット<GOOG>とAMD<AMD>の期待外れの決算
が重石となっている。
アルファベットはクラウド事業の成長が鈍化し、投資家から同社がAIに費やしてい
る数十億ドルの投資回収への懸念が高まっている。また、AMDはデータセンター部門
の売上高が予想を下回り、AIの勢いに懸念が生じている。リーダーであるエヌビディ
ア<NVDA>に追いつくのに苦戦していることが示された。
今週は、マグニフィセント7の中ではアマゾン<AMZN>が明日の引け後に決算発表を
予定。金曜日には米雇用統計もあり、市場心理に影響を与えそうなイベントが目白押し
の中、慎重な雰囲気は続いている。投資家は今後5年間、マグニフィセント7に年率9
-22%の利益の伸びを期待しており、この期待値のハードルは高い。
ストラテジストは「不透明な環境下の場合、誰もが高い確信を持つのは難しい。不確
実性は高まったままで、参加者は今週のリスクイベントを咀嚼している」と述べてい
る。米中貿易戦争については、中国の習国家主席がトランプ大統領の第1期政権時代よ
りも慎重なアプローチを取っていることを明らかになっているが、リスクは依然として
最前線にある。
この日はADP雇用統計と1月のISM非製造業景気指数が発表になっていたが、I
SMは山火事でサービス業の勢いがやや失速していることが示唆された。一方、ADP
雇用統計は予想を上回り、雇用の底堅さを示していた。
なお、引け後の決算ではクアルコム<QCOM>、アーム<ARM>、フォード<F>が発表
を予定。
IT・ハイテク株は下落しているものの、半導体のエヌビディア<NVDA>とブロード
コム<AVGO>は上昇。アルファベット<GOOG>の決算を材料視しているようだ。アルフ
ァベットの資本支出の計画が予想以上に膨らんでおり、納入業者である同社にとっては
逆に朗報。
バービー人形など玩具のマテル<MAT>が決算を受け大幅高。1株利益、売上高とも
予想を上回った。同社はトランプ関税に伴うコスト増を相殺するため、バービー人形や
ミニカー「ホットウィール」などの値上げを検討していることを明らかにした。
ブリトーなどメキシコ料理のファストフード店を展開するチポトレ・メキシカン・グ
リル<CMG>が決算を受け下落。既存店売上高の伸びが予想を下回った。アナリストは
1月の取引に関する経営陣のコメントに着目し、既存店売上高のトレンドが減速してい
るとも指摘している。
アウトドアのウエアを手掛けるコロンビア・スポーツウエア<COLM>が決算を受け下
落。1株利益が予想を下回ったほか、通期のガイダンスでは、予想を下回る1株利益お
よび売上高の見通しを示した。
ブロードコム<AVGO> 235.52(+13.09 +5.88%)
マテル<MAT> 20.81(+2.74 +15.14%)
チポトレ<CMG> 57.57(-1.45 -2.46%)
コロンビア・スポーツウエア<COLM> 80.25(-5.61 -6.53%)
アップル<AAPL> 231.24(-1.56 -0.67%)
マイクロソフト<MSFT> 413.63(+1.26 +0.31%)
アマゾン<AMZN> 237.05(-5.01 -2.07%)
アルファベットC<GOOG> 192.53(-15.18 -7.31%)
テスラ<TSLA> 383.45(-8.76 -2.23%)
メタ<META> 704.04(-0.15 -0.02%)
AMD<AMD> 111.23(-8.27 -6.92%)
エヌビディア<NVDA> 123.93(+5.28 +4.45%)
イーライリリー<LLY> 841.18(+15.11 +1.83%)
MINKABU PRESS