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日本時間午前5時31分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 146.11 + 1.64 (+ 1.14%) 146.24 / 144.23
ユーロ・ドル 1.1708 - 0.0070 (- 0.59%) 1.1790 / 1.1687
ポンド・ドル 1.3599 - 0.0051 (- 0.37%) 1.3662 / 1.3576
ドル・スイス 0.7986 + 0.0046 (+ 0.58%) 0.7991 / 0.7936
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<きょうの材料>
主な米経済指標の発表はなし
*トランプ大統領
・日本と韓国、マレーシア、カザフスタンに25%の関税。
・南アフリカに30%の関税。
・ラオス、ミャンマーに40%の関税。
・8月1日から。
*ベッセント財務長官
ベッセント米財務長官がインタビューで、48時間以内に米国は貿易合意に関して複
数の発表を行うことを明らかにした。トランプ大統領は「貿易合意の数ではなく、その
質」を気にしているとも語った。
*ナバロ米大統領補佐官
・パウエル議長の金利維持は深刻な損害を与えている。
・収入の損失と利息支払いの増加を引き起こしている。
・パウエル議長の姿勢に対してFRB理事に介入求める。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
経常収支(5月)08:50
予想 29500億円 前回 22580億円
予想 25282億円 前回 23068億円(季調済)
貿易収支
予想 -5244億円 前回 -328億円
【豪州】
中銀政策金利(7月)13:30
予想 3.60% 前回 3.85%
【ユーロ圏】
ドイツ貿易収支(5月)15:00
予想 155億ユーロ 前回 145億ユーロ
NY連銀インフレ期待(6月)
英仏首脳会談(10日まで)
EU財務相理事会
ASEAN関連外相会議
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きょうのNY為替市場、ドル円は一本調子の上げを演じ、146円台に上昇した。ト
ランプ大統領が本日、8月1日から日本からの輸入品に25%の関税を課すと投稿した
ことで円安の動きが加速。ドル円は146円台に上昇し、一時146.25円付近まで
上昇。100日線に顔合わせした。
一方、本日の為替市場はドル高が優勢となったこともドル円をサポート。先週の米雇
用統計が予想外の強さだったことでドルの見直し買いが続いている。トランプ大統領が
関税を発表する中、根強いドル安期待はあるものの、FRBの早期利下げ期待が後退
し、ドルショートも積み上がっていることから、短期的にドルは買い戻されるとの見方
も出ている。
ただ、アナリストからは、「ドルの持続的な回復には条件が整っていない」との指摘
が出ている。見方を変えるには、金利においてドルが他通貨に対する名目および実質利
回りの優位性に対してプラスの反応を示す兆候が必要だという。
今年のドルと金利差の関係は崩れていると指摘。これは最近のドル安は他の要因によ
って支配されていることを示唆しているという。要因としては、米経済政策の不確実性
の高まり、ドル変動の損失に対するヘッジ、そして米経常赤字の圧力といった構造的な
要因が挙げられると述べていた。
また、先週の米雇用統計についても表面上の数字ほど強い内容ではないとの見解も出
ている。州・地方政府の教職員による押し上げ分を除くと、民間部門の雇用者数の増加
は7万4000人に留まり、失望的な数字だったという。市場はポジティブな反応を見
せていたものの、期待値が極端に低下していたことが要因と分析していた。
ユーロドルも1.17ドル台前半まで値を落とす展開。ただ、ユーロドルは先週一時
1.18ドル台に上昇した後に上値が重くなっているものの、注目ポイントだった1.
17ドルは堅持している状況。
ストラテジストは、ユーロ圏の財政刺激策拡大が成長を押し上げるとの楽観的な見方
が、ドル高が進む中でも、ユーロの下げを抑制していると指摘。欧州経済の中長期的な
見通し改善がユーロを下支えしており、市場はいまのところ「夏場のレンジ相場」に落
ち着きつつあるようだと述べている。ただし、市場が長期に渡って落ち着きを取り戻す
には、背景にある混乱があまりにも大き過ぎる点も指摘している。
ポンドドルは1.36ドル台前半で上下動し、方向感のない展開が継続。一時1.3
575ドル近辺まで下落し、21日線を下回る場面も見られたものの、その水準は維持
され、上向きトレンドは持続。
ただ、労働党政権が福祉改革案を撤回したことによる影響が続いており、それがポン
ドの重石となっているとの指摘も出ている。与党労働党内の反発を受けて、英政府は福
祉法案での大幅な譲歩を行った。
その結果、今後の増税が予想され、それにより、ポンド安の理由が、これまでの英国
の信用リスクから、より通常の形である財政引き締めと金融政策の緩和の組み合わせへ
と移行しているという。
MINKABU PRESS