17日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶりに反落。米地銀の信用不安が警戒さ
れ、半導体関連や大手銀行株などが下落した。週明けとみられる首相指名選挙を前に積
極的な売買は手控えられた。
大引けの日経平均株価は前日比695円59銭安の4万7582円15銭。プライム
市場の売買高概算は20億9347万株。売買代金概算は5兆952億円となった。値
上がり銘柄数は433と全体の約26%、値下がり銘柄数は1131、変わらずは51
銘柄だった。
前日の米株式市場は、NYダウは301ドル安と下落した。米地銀の信用不安を背景
に金融株を中心に値を下げた。為替相場でも円高が進行した。これを受け、東京株式市
場は値を下げて始まった。前日までの2日間で日経平均株価が1400円あまり上昇し
たことから、利益確定売りも膨らみ、半導体関連などハイテク株が軟調となったほか、
米国での金融株安を背景に三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>など大手銀行
株が売られた。為替相場は午後には1ドル=149円台後半に円高が進行し、日経平均
株価は午後2時過ぎに780円あまり下落し4万7500円台を割り込む場面があっ
た。首相指名選挙は21日に実施されることで大筋合意され、自民党と日本維新の会に
よる連立協議の行方を確かめたいとの見方も強まった。
個別銘柄では、ソフトバンクグループ<9984>やアドバンテスト<6857>、ディスコ
<6146>が安く、三井住友フィナンシャルグループ<8316>やみずほフィナンシャルグ
ループ<8411>が売られた。フジクラ<5803>やIHI<7013>、トヨタ自動車<7203
>が軟調。東京海上ホールディングス<8766>やSOMPOホールディングス<8630
>、SBIホールディングス<8473>が下落した。
半面、三菱重工業<7011>や任天堂<7974>が高く、キーエンス<6861>やNTT<
9432>、住友金属鉱山<5713>がしっかり。三菱商事<8058>や三井物産<8031>が堅
調で、アサヒグループホールディングス<2502>や神戸物産<3038>、JT<2914>が
値を上げた。
出所:MINKABU PRESS