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2024年09月17日(火)15時51分

東京株式(大引け)=378円安、円高警戒でリスクオフも後場下げ渋る

 17日の東京株式市場はリスク回避ムードの強い展開となり、日経平均株価は一時7
50円以上の急落をみせる場面もあったが、後場終盤に下げ渋った。
 大引けの日経平均株価は前営業日比378円54銭安の3万6203円22銭と続
落。プライム市場の売買高概算は18億7458万株、売買代金概算は4兆2028億
円。値上がり銘柄数は960、対して値下がり銘柄数は631、変わらずは52銘柄だ
った。
 きょうの東京市場は、前場はかなり売り圧力の強い展開で、日経平均が先物主導で大
きく水準を切り下げフシ目の3万6000円台を割り込んだ。今週行われるFOMCで
FRBが大幅利下げに踏み切るとの観測が広がるなか、日米金利差縮小の思惑を背景に
外国為替市場で急速に円高が進行したことが、全体を押し下げた。前日の米国株市場で
は大幅利下げ期待を背景にNYダウが史上最高値を更新したが、半導体セクターに売ら
れる銘柄が多く、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も下落したことで、東
京市場でも半導体関連は総じて軟調だった。一方で海運株が大きく買われたほか、水
産、陸運、食料品、倉庫など内需株に買いが集まり全体を支えた。特に中小型株は買わ
れる銘柄が多く、後場は値上がり銘柄数が急増し、値下がり銘柄数を大幅に上回った。
 個別では、売買代金トップのレーザーテック<6920>が軟調だったほか、同2位の東
京エレクトロン<8035>、同3位のディスコ<6146>などが大幅安、このほかアドバン
テスト<6857>の下げが目立つ。ソフトバンクグループ<9984>も下値を探る展開。三
菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316
>などメガバンクが売られ、第一三共<4568>も安い。アクシージア<4936>がストッ
プ安、エイチ・アイ・エス<9603>も大きく下げた。
 半面、三菱重工業<7011>が大商いで頑強な値動き。日本郵船<9101>、メルカリ<
4385>が逆行高、ファーストリテイリング<9983>もしっかりだった。マネジメントソ
リューションズ<7033>がストップ高に買われ、エターナルホスピタリティグループ<
3193>も急騰。プロレド・パートナーズ<7034>も値を飛ばした。サンウェルズ<9229
>も買い戻しが優勢となった。
出所:MINKABU PRESS