3日の東京株式市場は様子見ムードが強まるなか、日経平均は前日終値をはさんだ狭
いゾーンでもみ合う時間帯が続いたが、大引けは上昇に転じて着地した。
大引けの日経平均株価は前営業日比23円高の3万9785円90銭と3日ぶり小反
発。プライム市場の売買高概算は19億8848万株、売買代金概算は5兆319億
円。値上がり銘柄数は827、対して値下がり銘柄数は735、変わらずは65銘柄だ
った。
きょうの東京市場は朝方から方向感に乏しい地合いが続いた。米相互関税の上乗せ分
の猶予期限が来週に迫るなか、日米交渉の道筋がいまだ見えていないことへの懸念が根
強く、全体相場の重荷となった。6月下旬にかけて相場が急上昇した反動も引き続き意
識されたもよう。前日の米ハイテク株高を受けて半導体関連株が堅調だったほか、為替
相場がドル高・円安方向に振れるなかで輸出セクターの一角にも買いが流入した。日本
時間今晩に6月の米雇用統計の発表を控え、模様眺めの雰囲気は強かった。日経平均は
大引け間際までマイナス圏で推移していたが、この日は日経平均採用銘柄の入れ替えに
伴うリバランスがあり、これに絡んだ需給要因もあって終値はプラス圏に浮上して引け
た。
個別では売買代金上位の東京エレクトロン<8035>やレーザーテック<6920>、ディ
スコ<6146>、アドバンテスト<6857>など半導体関連株への買いが目立った。トヨタ
自動車<7203>、日本製鉄<5401>が高い。任天堂<7974>、三菱商事<8058>が堅
調。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ
<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>もしっかり。古河機械金属<5715
>、曙ブレーキ工業<7238>が物色人気に。日野自動車<7205>、メイコー<6787>が
大幅高となった。
半面、ソフトバンクグループ<9984>、ファーストリテイリング<9983>が軟調。三
菱重工業<7011>、IHI<7013>が売られ、ソニーグループ<6758>も軟調。良品計
画<7453>、サンリオ<8136>も安い。アドバンスクリエイト<8798>が急落。フジ・
メディア・ホールディングス<4676>、日本テレビホールディングス<9404>が大幅
安。
出所:MINKABU PRESS