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日本時間午前5時30分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 143.65 + 0.23 (+ 0.16%) 144.25 / 143.32
ユーロ・ドル 1.1797 - 0.0009 (- 0.08%) 1.1810 / 1.1747
ポンド・ドル 1.3628 - 0.0118 (- 0.86%) 1.3753 / 1.3563
ドル・スイス 0.7916 + 0.0005 (+ 0.06%) 0.7941 / 0.7904
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<きょうの材料>
*ADP雇用統計(6月)21:15
結果 -3.3万人
予想 9.8万人 前回 2.9万人(3.7万人から修正)
米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 +384.5万(4億1895万)
ガソリン +418.8万(2億3213万)
留出油 -171万(1億0362万)
(クッシング地区)
原油 -149.3万(2073万)
*()は在庫総量
*トランプ大統領
ベトナムと貿易協議を取りまとめたと発表。ベトナムは対米輸出に対して20%の関
税、他国経由の輸出(トランシップメント)には40%の課徴金を課す一方、米国から
の輸入品に対するすべての関税を撤廃する。この合意により、米国はベトナム市場に製
品を無関税で輸出できることになる。
*バーキン・リッチモンド連銀総裁
・現時点では政策変更の緊急性は無い。
・7月会合前に多くのデータが入りつつある。
・経済指標は依然として堅調を維持。
・次期議長が経済のために最善を尽くすことを希望し、信頼している。
・企業は設備投資を削減していないが、投資も行っていない。
・消費者は高価格に不満を抱えているが、支出を控えていない。
・一部関税によるインフレは予想されるが、消費者の反発も予想される。
*プルテFHFA長官
米連邦住宅金融庁(FHFA)のプルテ長官は「私は議会に対し、パウエル議長の政
治的偏向と上院での虚偽証言について調査を行うよう求める。これは正当な理由による
解任に値する」とXに投稿。パウエル議長が議会に対して虚偽の発言をし、不正行為を
行ったと非難している。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
貿易収支(5月)10:30
予想 51.50億豪ドル 前回 54.13億豪ドル
【ユーロ圏】
ドイツ非製造業PMI(確報値)(6月)16:55
予想 49.4 前回 49.4
ユーロ圏サービス業PMI(確報値)(6月)17:00
予想 50.0 前回 50.0
【英国】
サービス業PMI(確報値)(6月)17:30
予想 51.3 前回 51.3
【カナダ】
国際商品貿易(5月)21:30
予想 -60.5億カナダドル 前回 -71.4億カナダドル
【米国】
貿易収支(5月)21:30
予想 -698億ドル 前回 -616億ドル
非農業部門雇用者数(6月)21:30
予想 11.4万人 前回 13.9万人(前月比)
失業率
予想 4.3% 前回 4.2%
平均時給
予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)
予想 3.9% 前回 3.9%(前年比)
新規失業保険申請件数(06/22 - 06/28)21:30
予想 24.0万件 前回 23.6万件
非製造業PMI(確報値)(6月)22:45
予想 53.1 前回 53.1
コンポジットPMI
予想 52.8 前回 52.8
製造業新規受注(5月)23:00
予想 7.8% 前回 -3.7%(前月比)
耐久財受注(確報値)(5月)23:00
予想 16.4% 前回 16.4%(前月比)
予想 0.5% 前回 0.5%(輸送除くコア・前月比)
ISM非製造業景気指数(6月)23:00
予想 50.8 前回 49.9
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きょうのNY為替市場、ドル円は朝方に一時144.20円付近に上昇したものの、
この日のADP雇用統計で雇用者数が予想外の減少となりドル安の反応から、ドル円も
143円台半ばに一気に下落した。その後、買い戻しが見られたものの144円台での
上値抵抗もあり、143円台に再び値を落とす展開。明日の米雇用統計の発表を控え、
ドル買い戻しも一服していたようだ。
本日144円台半ばに来ている21日線が上値抵抗となっているようで、その下での
推移が続いている。依然としてドルショート・円ロングが積み上がっており、ドル円は
下値での買い戻しも出るようだが、積極的な動きまでは見られていない。
ドルは下げこそ一服しているものの、3年ぶりの安値圏に留まっている。今後さらに
下落の可能性があるとの指摘も少なくない。米国の例外主義という見方は依然として後
退しており、政策の不透明さと一貫性の欠如を受けて、国際的な投資家は米国から資本
を移し続けているとの指摘も出ている。
ユーロドルはNY時間に入って買い戻しの動きが出て、1.18ドル付近まで下げ渋
った。ドル安が一服する中、ユーロドルは1.17ドル台半ばに下落していた。上昇ト
レンドは続いており、大きな節目の1.20ドルに向けた流れが続いている。
ストラテジストは、ユーロ高はECBによる追加利下げを促す可能性があるとの指摘
が出ている。ECBは利下げサイクルの終了が近いことを示唆しているが、ユーロが急
騰すれば、追加利下げを支持する動きが高まる可能性があるという。また、ユーロ高は
欧州企業にとって逆風となり、「欧州企業はすでに関税関連の不透明感にさらされてい
る」と警告している。
同ストラテジストはユーロドルが今後12カ月以内に1.20ドルに上昇すると予測
しており、従来の18カ月以内という見通しから前倒ししている。
ポンドドルはNY時間に入って下げ渋ったものの、一時1.3565ドル付近まで大
幅に下落した。経済のファンダメンタルズというよりは、社会保障改革を進めているス
ターマー政権内の政治的な要因がポンドを押し下げている。
スターマー英首相は2日、下院の質疑でリーブス財務相への全面的な支持について明
言を避けたことで、リーブス財務相の地位を巡る臆測が急速に高まった。スターマー首
相の労働党政権は、公約に掲げていた社会保障改革の重要な部分を撤回。これによりリ
ーブス財務相の財政計画は大きく狂わされている。
首相はこれまで、リーブス財務相は次の総選挙まで財務相として勤め上げると語って
いたが、本日の議会でこの誓いを繰り返すよう求められた首相は回答を避けた。リーブ
ス財務相の去就が注目されている。
MINKABU PRESS