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日本時間午前6時37分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 154.41 - 0.81 (- 0.52%) 155.25 / 153.79
ユーロ・ドル 1.0392 - 0.0029 (- 0.28%) 1.0467 / 1.0386
ポンド・ドル 1.2421 - 0.0031 (- 0.25%) 1.2476 / 1.2408
ドル・スイス 0.9101 + 0.0033 (+ 0.36%) 0.9104 / 0.9059
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<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
*GDP速報値(第4四半期)(前期比年率)22:30
結果 2.3%
予想 2.6% 前回 3.1%
*個人消費
結果 4.2%
予想 3.2% 前回 3.7%
*GDPデフレータ
結果 2.2%
予想 2.5% 前回 1.9%
*PCEコアデフレータ
結果 2.5%
予想 2.5% 前回 2.2%
*米新規失業保険申請件数(1月25日週)22:30
結果 20.7万人
予想 22.5万人 前回 22.3万人
*中古住宅仮契約件数(12月)0:00
結果 -5.5%
予想 0.0% 前回 1.6%(2.2%から修正)(前月比)
【ユーロ圏】
*ECB中銀預金金利 22:15
結果 2.75%
予想 2.75% 前回 3.00%
※発言・ニュース
*トランプ大統領
フェンタニルなどを理由に、2月1日にカナダとメキシコへの25%の関税発動と言
及。
*ラガルドECB総裁
・経済見通しに対するリスクは下振れ方向。
・経済は短期的に低迷続く見通し。
・インフレ上昇は予想通り。
・サービスインフレが依然高い。
・大半の長期的なインフレ指標は引き続き2%前後。
・世界の貿易摩擦はインフレ見通しを不確実に。
・次の措置は今後のデータ次第。
・利下げをどこで止めるかの議論は時期尚早。
・0.50%の大幅利下げは全く議論にはなかった。
・3月までに貿易リスク明確になるかは確信できず。
・2025年のうちにインフレ2%の達成に自信。
・サービスインフレのあらゆる兆しは下落方向を示す。
・国債利回り上昇はほぼ米国の影響、域内要因は一部。
・EUでビットコイン準備金は実現しないと確信。
・10-12月のゼロ成長はほんの1四半期。通年では違う。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
完全失業率(12月)08:30
予想 2.5% 前回 2.5%
有効求人倍率
予想 1.26倍 前回 1.25倍
東京消費者物価指数(1月)08:30
予想 2.5% 前回 2.4%(生鮮食料品除くコア・前年比)
鉱工業生産(速報値)(12月)08:50
予想 0.0% 前回 -2.2%(前月比)
予想 -2.9% 前回 -2.7%(前年比)
【ユーロ圏】
ドイツ小売売上高(12月)16:00
予想 0.0% 前回 -0.1%(前月比)
予想 2.6% 前回 2.9%(前年比)
ドイツ失業率(1月)17:55
予想 6.2% 前回 6.1%
失業者数増減
予想 1.4万人 前回 1.0万人
ドイツ消費者物価指数(速報)(1月)22:00
予想 0.2% 前回 0.5%(前月比)
予想 2.6% 前回 2.6%(前年比)
ドイツ調和消費者物価指数(HICP)
予想 -0.1% 前回 0.7%(前月比)
予想 2.8% 前回 2.8%(前年比)
【米国】
雇用コスト指数(第4四半期)22:30
予想 0.9% 前回 0.8%(前期比)
PCEデフレータ(12月)22:30
予想 0.3% 前回 0.1%(前月比)
予想 2.5% 前回 2.4%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.1%(コア・前月比)
予想 2.8% 前回 2.8%(コア・前年比)
個人所得(12月)22:30
予想 0.4% 前回 0.3%(前月比)
個人支出
予想 0.5% 前回 0.4%(前月比)
シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(1月)23:45
予想 40.0 前回 36.9
第128回「経団連労使フォーラム」
ECB専門家予測調査(SPF)
ECB調査ユーロ圏消費者インフレ期待(12月)
ボウマンFRB理事が講演(質疑応答なし)
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きょうのNY為替市場、ドル円は一時153円台に下落する場面もみられたが、NY
時間に入って154円台に戻す展開。全体的にドル安の動きが優勢となる中、ドル円も
上値の重い展開となった。ただ、前日のFOMCを通過して、材料出尽くし感からポジ
ション調整の動きが中心で、NY時間に入ると買い戻しが出ている。
終盤にドル高が強まった。トランプ大統領が2月1日にカナダとメキシコからの輸入
品に25%の関税措置を発動することを明らかにした。合成麻薬フェンタニルの米国へ
の流入や大規模な貿易赤字など複数の理由を挙げている。
なお、この日は第4四半期の米GDP速報値が発表になっていたが、予想を下回る内
容だった。ただ、個人消費は力強さを示した一方、企業の設備投資が全体を圧迫した。
ドル円も反応していたものの、一時的な動きに留まっている。
ユーロドルは一時買い戻しが優勢となった。この日はECB理事会が行われ、大方の
予想通りに0.25%ポイントの利下げを実施してきた。ラガルド総裁がサービスイン
フレが依然高いと述べたことをきっかけに、ユーロドルは1.0465ドル付近まで上
昇する場面が見られたものの、その後は上値を抑えられている。総裁は「サービスイン
フレのあらゆる兆しは下落方向を示す」とも述べていた。
ECBは、ユーロ圏経済は失速し、2%のインフレ目標の達成が手に届くところにあ
るとした上で、現在の政策は依然景気抑制的とし、追加利下げが視野にあることを示唆
した。
本日の理事会を受けて市場では、ECBは今後の理事会で0.25%ずつの利下げを
続け、中銀預金金利を6月までに2.00%まで引き下げる可能性があるとの見方も出
ているようだ。ただ、終盤にはトランプ大統領の発言で1.23ドル台に値を落として
いる。
ポンドドルはリバウンド相場を継続。一時1.2475ドル付近まで上昇し、1.2
5ドル台回復を再び試す動きが見られていた。しかし、本格的なリバウンド相場との見
方は少なく、自律反発の域は出ていないようだ。こちらもトランプ大統領の発言で終盤
に1.24ドル台前半に値を落としている。
英国債への信頼回復努力にもかかわらず、ポンドに弱気な見方は根強い。リーブス財
務相と英中銀による英国債への信頼回復の取り組みにもかかわらず、ポンドは引き続き
脆弱な状態にあると指摘している。リーブス財務相は前日に成長促進策を公表していた
一方、英中銀は火曜日に、英国債市場の混乱時にはノンバンク金融機関に現金を貸し付
ける新たな緊急融資制度を明らかにしていた。
ただ、財政再建とサービスインフレ低下により、英中銀は年内に計1.00%ポイン
トの利下げを実施すると予想。その上で、年末までにポンドドルは1.19ドルに下落
すると見ているようだ。
MINKABU PRESS