1日の東京株式市場は久し振りにリスク回避ムードが強まるなか、日経平均は大きく
下値を探る展開となった。前日までの急ピッチな上昇の反動が出た形だ。
大引けの日経平均株価は前営業日比501円06銭安の3万9986円33銭と6日
ぶり大幅反落。プライム市場の売買高概算は18億5133万株、売買代金概算は4兆
6031億円。値上がり銘柄数は482、対して値下がり銘柄数は1094、変わらず
は51銘柄だった。
きょうの東京市場は利益確定の動きが顕在化し、主力株の一角に売りが目立った。前
日の米国株市場ではNYダウなど主要株価指数が揃って上昇し、ナスダック総合株価指
数とS&P500指数は最高値更新が続くなど、強い地合いを継続したが、東京市場で
はこれを引き継ぐことができなかった。前日までの5営業日で日経平均は2000円以
上の上昇をみせていたことで、目先高値警戒感が重荷となった。機関投資家による益出
し売りが観測されたほか、日経平均寄与度の高い値がさ株の一角にインデックス売りが
かさむなど、先物絡みで下げ幅を広げている。朝方発表された6月の日銀短観は前回3
月調査から改善傾向が確認されたが、これを特に好感する動きは見られなかった。日経
平均は終値で500円あまりの下げとなり、フシ目の4万円大台を割り込んだ。
個別では、売買代金首位となったレーザーテック<6920>が安く、同2位のディスコ
<6146>も冴えない。東京エレクトロン<8035>も売りに押された。サンリオ<8136>
が売られたほか、任天堂<7974>も軟調。ファーストリテイリング<9983>の下落が目
立ったほか、リクルートホールディングス<6098>も大きく水準を切り下げた。ACC
ESS<4813>が急落、GMOインターネット<4784>の下げもきつい。gumi<
3903>が大幅安、スター・マイカ・ホールディングス<2975>も下値を探る展開に。
半面、フジクラ<5803>が物色人気となり、アドバンテスト<6857>も堅調。ソフト
バンクグループ<9984>は頑強な値動きで目を引いた。IHI<7013>、川崎重工業<
7012>がしっかり、良品計画<7453>も上昇した。千葉興業銀行<8337>、象印マホー
ビン<7965>、日本コンセプト<9386>がストップ高に買われ、東洋エンジニアリング
<6330>も値を飛ばした。東京電力ホールディングス<9501>も物色人気となった。
出所:MINKABU PRESS