14日の東京株式市場は大きく買いが先行、日経平均は寄り付きで3万4000円台
に乗せ、一時700円以上水準を切り上げる場面もあったが、その後は伸び悩み、引け
にかけ上げ幅を縮小させた。
大引けの日経平均株価は前営業日比396円78銭高の3万3982円36銭と反
発。プライム市場の売買高概算は16億8974万株、売買代金概算は3兆8791億
円。値上がり銘柄数は1322、対して値下がり銘柄数は276、変わらずは39銘柄
だった。
きょうの東京市場は、前週末の米国株市場でNYダウやナスダック総合株価指数など
主要株価指数が大きく上昇したことを受け、再びリスクを取る動きが強まった。ただ、
トランプ米政権の打ち出す関税政策の内容が目まぐるしく変わり、相場も消化難に陥っ
ているきらいがある。米国では半導体関連株への買い戻しが顕著だったが、これを受け
て東京市場で同関連株が戻り足をみせたものの、主力銘柄については上値の重さが目立
った。足もと外国為替市場で進むドル安・円高が自動車やハイテク株には買いを手控え
させる要因となったもようだ。値上がり銘柄数は後場に入り大分減ったが、それでもプ
ライム市場全体の8割強の銘柄が上昇した。一方、売買代金は4兆円台に届かなかっ
た。4兆円台を下回ったのは3月25日以来となる。
個別では、売買代金首位となったディスコ<6146>や同3位に入ったアドバンテスト
<6857>など半導体製造装置関連が堅調に推移した。ソフトバンクグループ<9984>が
頑強、任天堂<7974>も買いが優勢だった。ディー・エヌ・エー<2432>が高く、ニト
リホールディングス<9843>も値を上げた。ローツェ<6323>が急騰で値上がり率トッ
プとなり、ジンズホールディングス<3046>も値を飛ばし、リガク・ホールディングス
<268A.T>なども大幅高となっている。
半面、前場は高かった三菱重工業<7011>や川崎重工業<7012>が後場に入りマイナ
ス転換したほか、IHI<7013>も冴えない。リクルートホールディングス<6098>、
イオン<8267>が値を下げた。サンリオ<8136>も安い。ベイカレント<6532>も売ら
れた。寿スピリッツ<2222>、IDOM<7599>、TSIホールディングス<3608>な
どが急落、GMOインターネット<4784>も利食われた。
出所:MINKABU PRESS