経済ニュース

<< 一覧に戻る

2025年04月11日(金)22時21分

NY外国為替序盤=142円台前半まで急落

--------------------------------------
日本時間午後10時20分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  142.30 - 2.15 (- 1.49%) 144.64 / 142.07
ユーロ・ドル 1.1412 + 0.0211 (+ 1.88%) 1.1473 / 1.1191
ポンド・ドル 1.3126 + 0.0156 (+ 1.20%) 1.3145 / 1.2968
ドル・スイス 0.8103 - 0.0138 (- 1.67%) 0.8259 / 0.8100
--------------------------------------
 日本時間午後10時26分現在のドル円は1ドル=149.81円。 きょうもドル
円は売りが続いており、142円台前半まで下げ幅を拡大させている。昨年9月以来の
安値水準。ドル安が強まる中、ドル円は今週の下値サポートとなっていた144円をあ
っさりと割り込んみ、目先は心理的節目の140円と昨年9月安値の139.60円を
視野に入れそうな気配となっている。
 トランプ大統領の保護主義政策をきっかけに、市場ではドル離れが指摘されている。
また、今回の貿易戦争が米経済に長期的な打撃をもたらすのではとの懸念も根強い。ロ
ンドン時間に中国が対米関税を84%から125%への引き上げを発表した。4月12
日より実施される。中国財政部は、ホワイトハウスが今年に入って、中国製品への課税
を計145%(相互125%、薬物20%)まで引き上げたことを受けての措置だとし
ている。トランプ大統領は、報復措置を取らずに協議に応じる条件で、90日間の猶予
を設定しているが、中国は応じない形となっている。
 中国の場合、「暮らしより面子!」のお国柄でもあり、今回の対抗措置強化はある程
度想定範囲内ではあるが、市場は貿易戦争のエスカレートをさらに警戒して、リスク回
避の動きを加速させている。
 なお、先ほど3月の米生産者物価指数(PPI)が発表になっていたが、前日のCP
Iに引き続き、予想外のインフレ鈍化を示していた。しかし、FRBのスタンスに変化
はないと見られており、市場もそれ自体には限定的な反応に留まっている。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測さ
れていない。
11日(金)
145.95ドル(5.6億ドル)
MINKABU PRESS