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2025年06月25日(水)22時37分

NY外国為替序盤=145円台後半

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日本時間午後10時36分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  145.89 + 0.95 (+ 0.66%) 145.95 / 144.61
ユーロ・ドル 1.1602 - 0.0007 (- 0.06%) 1.1631 / 1.1590
ポンド・ドル 1.3610 - 0.0005 (- 0.04%) 1.3634 / 1.3591
ドル・スイス 0.8066 + 0.0013 (+ 0.16%) 0.8080 / 0.8040
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 日本時間午後10時36分現在のドル円は1ドル=145.89円。きょうの為替市
場はドル高が強まっており、ドル円は一本調子の上げを演じている。東京時間には14
4円台半ばまで下落し、21日線に顔合わせしたものの、しっかりとサポートされてい
る状況。145円台後半まで上げ幅を広げている。
 イランとイスラエルの間で停戦が合意し、中東情勢への懸念が和らいでいる。有事の
ドル高は後退しているものの、停戦により市場の関心が月末の資金フローや今後発表の
米経済指標に移っているようだ。そのような中、ドルショートの巻き戻しを活発化させ
ている模様。
 ただ、オプション市場では、依然としてドルに対する弱気なセンチメントが継続し、
ドル安をヘッジしたポジションの構築が続いている。前日のパウエルFRB議長の下院
での議会証言は「利下げを急ぐ必要はない」との姿勢を強調。インフレが大きく和らげ
ば利下げは選択肢にあるとオープンな姿勢も示していたが、関税の影響で6、7,8月
の数字はインフレを示す可能性にも言及していた。本日は上院での証言が予定されてい
るが、前日とほぼ変わらないものと思われる。
 ストラテジストは、9月の利下げ期待を背景にドル安基調は続くと見ているとの見解
を示している。一部で期待されている7月利下げの可能性はさすがに小さいものの、秋
以降は利下げを再開するとの見方は根強い。その意味ではドル安志向も根強いようだ
が、現在米上院で審議されている大型減税・歳出法案に伴う財政赤字への懸念、なお決
着が見えていない貿易協議、そして今後発表される米経済指標が弱い可能性もドル安要
因として警戒される。
 日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は145円に観測されてい
る。
25日(水)
145.00(10.6億ドル)
MINKABU PRESS