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日本時間午前5時30分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 145.32 + 0.38 (+ 0.26%) 145.95 / 144.61
ユーロ・ドル 1.1651 + 0.0042 (+ 0.36%) 1.1665 / 1.1590
ポンド・ドル 1.3661 + 0.0046 (+ 0.34%) 1.3672 / 1.3591
ドル・スイス 0.8050 - 0.0003 (- 0.04%) 0.8080 / 0.8040
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<きょうの材料>
【米国】
*米新築住宅販売件数(年率)(5月)23:00
結果 62.3万件
予想 69.3万件 前回 72.2万件(74.3万件から修正)
*米週間石油在庫統計(バレル・前週比)23:30
原油 -583.6万(4億1511万)
ガソリン -207.5万(2億2794万)
留出油 -406.6万(1億0533万)
(クッシング地区)
原油 -46.4万(2222万)
*()は在庫総量
*米5年債入札結果
最高落札利回り 3.879%(WI:3.874%)
応札倍率 2.36倍(前回:2.39倍)
*パウエル議長
・本日は上院で議会証言。
・財政政策はインフレを助長する可能性があるが、コメントは控える。
・予測の変更は貿易政策の影響を部分的に反映。
・補完的レバレッジ比率の変更に同意。
・年後半にはストレステストの進展が見込まれる。
・われわれが間違いを犯せば、国民は長い間その代償を支払うことになる。
*トランプ大統領
イランとイスラエルの戦争は「終結した」と米国は考えている。
*トランプ大統領
トランプ大統領は、来年5月に任期を迎えるパウエルFRB議長の後任に指名を検討
している候補者を「3-4人に絞った」と述べた。
*NATO加盟国、防衛支出目標引き上げで合意
NATO加盟国の首脳は、防衛支出の目標をGDP比5%に引き上げることに合意
し、相互防衛へのコミットメントを再確認した。ロシアが攻撃的な姿勢を強める中で、
歴史的な判断を下した。
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<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ドイツGfK消費者信頼感調査(7月)15:00
予想 -19.3 前回 -19.9
【米国】
実質GDP(確報値)(第1四半期・前期比年率)21:30
予想 -0.2% 前回 -0.2%
個人消費
予想 1.2% 前回 1.2%
GDPデフレータ
予想 3.7% 前回 3.7%
コアPCE価格指数
予想 3.4% 前回 3.4%
耐久財受注(速報値)(5月)21:30
予想 0.8% 前回 -6.3%(前月比)
予想 0.1% 前回 0.2%(輸送除くコア・前月比)
卸売在庫(速報値)(5月)21:30
予想 0.2% 前回 0.2%(前月比)
新規失業保険申請件数(06/15 - 06/21)21:30
予想 24.4万件 前回 24.5万件
中古住宅販売成約指数(5月)23:00
予想 -0.2% 前回 -6.3%(前月比)
ベイリー英中銀総裁が会議出席
バーキン・リッチモンド連銀総裁が講演
ハマック・クリーブランド連銀総裁が挨拶(質疑応答なし)
EU首脳会議
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きょうのNY為替市場、ドル円は145円台前半まで伸び悩む展開が見られた。本日
の為替市場は一時ドル高が優勢となり、ドル円も146円台を試す動きも見られた。し
かし、NY時間に入ってドル安の流れに戻り、146円台は回復せずに伸び悩んだ。
ドル高については、有事のドル高は後退しているものの、イスラエル、イランの停戦
により、市場心理が月末の資金フローや今後発表の米経済指標に移っており、本日はド
ルショートの巻き戻しを活発化させていた模様。
ただ、オプション市場では、依然としてドルに対する弱気なセンチメントが継続して
おり、ドル安をヘッジしたポジションの構築が続いている。ストラテジストも、9月の
利下げ期待を背景にドル安基調は続くとの見解を示しており、一部で期待されている7
月利下げの可能性はさすがに小さいものの、秋以降は利下げ再開の見方は根強い。
ドル安志向は依然として根強いようだが、現在米上院で審議されている大型減税・歳
出法案に伴う財政赤字への懸念、なお決着が見えていない貿易協議、そして今後発表さ
れる米経済指標が弱い可能性もドル安要因として警戒されるようだ。
ユーロドルは買い戻しが強まり、1.1665ドル付近に再び戻した。ユーロドルは
現在1.17ドルに接近しているが、この水準は上昇の勢いを止める可能性もあれば、
長らく投資家たちが目標としてきた1.20ドルへのさらなる上昇を引き起こす可能性
もあるとの指摘が聞かれる。
1.17ドルを突破してその水準を維持すれば、1.20ドルに向けた展開も開ける
が、現在の水準で止まった場合には利益確定や資金のリバランスが起こる可能性もある
という。
ユーロに対する強気姿勢が強まっており、年末までに1.20ドルに達するとの見方
が広がっている。その背景には、ドルの広範な弱含みとFRBの利下げ期待がある。
ポンドドルは1.3670ドル近辺に上昇し、2022年1月以来の高値水準に上昇
した。ポンドドルは再び21日線を上放れる展開が見られており、上昇トレンドを継続
している。
英中銀は9月に、保有国債の縮小ペースを遅らせる形で量的引き締め(QT)プログ
ラムの縮小を発表する可能性があるとの指摘が出ている。その場合、変更は10月から
実施される見込みだという。前日のベイリー英中銀総裁の発言が、その可能性を示唆し
たとしている。総裁は「今年はQTに関する決定の方がより注目されるだろう」と述べ
ていた。
MINKABU PRESS