10日前引けの日経平均株価は前営業日比2639円14銭高の3万4353円17
銭と急反発。前場のプライム市場の売買高概算は13億7037万株、売買代金概算は
2兆8178億円。値上がり銘柄数は1623、対して値下がり銘柄数は8、変わらず
は4銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスクオフの巻き戻しが一気に進み、日経平均株価は一
時2800円以上の上昇をみせ3万4500円台まで上昇、その後はやや伸び悩んだと
はいえ、高値圏で前場の取引を終えている。前日にトランプ米政権が発動したばかりの
相互関税の上乗せ分について、一部の国や地域に90日間停止することを許可すると発
表し、これを受けて急騰した米株市場に追随する格好となった。半導体関連や、銀行
株、防衛関連株などが軒並み値を飛ばした。値上がり銘柄数は1600を上回り、プラ
イム市場全体の99%強が上昇している。
個別では断トツの売買代金をこなした三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>
をはじめメガバンクが大きく上値を伸ばし、三菱重工業<7011>も急伸。アドバンテス
ト<6857>、ディスコ<6146>なども商いを伴い値を飛ばした。キオクシアホールディ
ングス<285A.T>は値上がり率トップに買われた。トヨタ自動車<7203>が値を
上げ、ソフトバンクグループ<9984>も急速に切り返している。ファーストリテイリン
グ<9983>も大幅高。古野電気<6814>、大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>など
が大きく水準を切り上げた。半面、神戸物産<3038>が下落したほか、サイゼリヤ<
7581>、エービーシー・マート<2670>の下げが目立つ。
出所:MINKABU PRESS