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2025年06月25日(水)16時23分

東京株式(大引け)=151円高、狭いゾーンでの往来も後場は次第高に

 25日の東京株式市場は全般方向感の定まらないなか、日経平均株価は狭いゾーンで
もみ合ったが、後場は次第高の動きとなり高値引けに近い形で取引を終えた。
 大引けの日経平均株価は前営業日比151円51銭高の3万8942円07銭と続
伸。プライム市場の売買高概算は15億8250万株、売買代金概算は4兆2028億
円。値上がり銘柄数は738、対して値下がり銘柄数は820、変わらずは69銘柄だ
った。
 きょうの東京市場は、前日の欧米株市場が全面高となったことを受けリスクオンの流
れが期待されたが、日経平均は前日に欧米に先立って買われていたこともあって、上値
は重かった。イスラエルとイランが停戦で合意したと伝わったことで、中東の地政学リ
スクの後退は追い風材料として意識されたものの、上値では戻り売り圧力が強い。前日
に米連邦議会下院での議会証言を行ったパウエルFRB議長は、早期利下げには改めて
慎重な姿勢を明示したが米長期金利は低下しており、東京市場でもこれがポジティブに
捉えられている。主力株を中心に半導体セクターを買い戻す動きが活発で、市場センチ
メントの改善につながった。日経平均はこの日のほぼ高値水準で引けたが、個別銘柄は
売り買いが錯綜する状況で、値下がり銘柄数が値上がり銘柄数を上回った。売買代金は
前日とほぼ同水準で4兆円を連日で上回った。
 個別では、前日に続いて群を抜く売買代金をこなしたレーザーテック<6920>が堅
調、アドバンテスト<6857>も続伸しフシ目の1万円大台を回復した。ディスコ<6146
>、東京エレクトロン<8035>なども高い。任天堂<7974>が商い上位で頑強、三井E
&S<7003>も切り返した。日立製作所<6501>も買いが優勢だった。アドバンスクリ
エイト<8798>が急騰したほか、中国塗料<4617>、太陽誘電<6976>などが値を飛ば
した。日本マイクロニクス<6871>、トリケミカル研究所<4369>なども大幅高。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が軟調となったほか、IHI<7013>が売りに
押された。オリンパス<7733>が大幅安となり、キーエンス<6861>も値を下げた。フ
ァーストリテイリング<9983>も冴えない。リズム<7769>はストップ安に売られた。
双葉電子工業<6986>、GMOインターネット<4784>なども大きく下値を試す展開
に。gumi<3903>が大商いのなか値を下げ、イオン<8267>、東京ガス<9531>な
ども安い。
出所:MINKABU PRESS