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日本時間午前5時36分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 146.08 - 0.01 (- 0.01%) 148.03 / 146.00
ユーロ・ドル 1.1581 + 0.0058 (+ 0.50%) 1.1582 / 1.1454
ポンド・ドル 1.3529 + 0.0078 (+ 0.58%) 1.3531 / 1.3371
ドル・スイス 0.8122 - 0.0056 (- 0.68%) 0.8199 / 0.8115
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<きょうの材料>
【米国】
*米製造業PMI(6月・速報)22:45
結果 52.0
予想 51.0 前回 52.0
*米サービス業PMI(6月・速報)22:45
結果 53.1
予想 52.9 前回 53.7
*米コンポジットPMI(6月・速報)22:45
結果 52.8
予想 52.1 前回 53.0
*米中古住宅販売件数(年率)(5月)23:00
結果 403万件
予想 395万件 前回 400万件
*イラン、カタールの米空軍基地にミサイルを発射 迎撃に成功
イランがカタールの米空軍基地にミサイルを発射。ただ、カタールが迎撃に成功。ミ
サイル発射については事前にイランからカタールへ通告があったとも伝わり、エスカレ
ートはないとの安心感に繋がっていた模様。
*トランプ大統領、これ以上の中東関与は望まない
米高官によると、トランプ大統領はこれ以上の中東関与を望んいでいないと述べた。
*トランプ大統領
トランプ大統領の投稿が伝わっており、「みんな、原油価格を低く抑えよ。私は見て
いる!」と投稿した。また、「敵の思うつぼだ。そんなことはするな!」とも付け加え
た。トランプ大統領は米エネルギー省に対し、「いますぐ、さらなる掘削を促進するよ
う呼びかけている」とも語った。
*ボウマンFRB副議長
・インフレが抑制されたままなら7月利下げを支持。
・インフレが継続的に低下するか、労働市場が弱含む場合は利下げ可能。
・6月FOMCでの据え置きを支持した。
・貿易動向による重大な影響は確認されていない。
・関税による価格上昇圧力は相殺されている模様。
・FRBは7月22日に銀行資本に関するコンファレンスを開催する。
・資本要件に関するさらなる作業が残っている。
・銀行規制と国債市場の流動性は関連している。
*ラガルドECB総裁
・インフレは2%前後で持続的に安定へ。
・短期的な成長は従来予想よりも弱くなる見込み。
・成長見通しに対するリスクは引き続き下振れ方向。
・中東の紛争が原油供給を妨げる可能性がある。
・石油の供給ショックが二次的影響を引き起こす可能性。
・ユーロはグローバルな地位向上の機会を有している。
・コモディティ価格を注意深く監視。
・金利はインフレ抑制の最も適切なツール。
・ECBは他にも手段はあるが、われわれは金利使用を優先する。
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<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ドイツIfo景況感指数(6月)17:00
予想 88.2 前回 87.5
【カナダ】
消費者物価指数(CPI)(5月)21:30
予想 0.6% 前回 -0.1%(前月比)
予想 1.7% 前回 1.7%(前年比)
【米国】
経常収支(第1四半期)21:30
予想 -4435億ドル 前回 -3039億ドル
コンファレンスボード消費者信頼感指数(6月)23:00
予想 99.2 前回 98.0
日銀「基調的なインフレ率を捕捉するための指標」
ベイリー英中銀総裁が英上院(貴族院)に出席
ハマック・クリーブランド連銀総裁が会議出席(質疑応答あり)
パウエルFRB議長が議会証言
ウィリアムズNY連銀総裁が講演(質疑応答あり)
コリンズ・ボストン連銀総裁が講演(質疑応答あり)
NATO首脳会議(蘭ハーグ、25日まで)※トランプ大統領出席
中国全人代常務委員会(27日まで)
世界経済フォーラム(WEF)夏季ダボス会議「新時代の起業家精神」(中国天津、26日
まで)中国李首相挨拶
アジアインフラ投資銀行(AIIB)年次総会(中国北京、26日まで)
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きょうのNY為替市場、NY時間に入ってドル安が優勢となり、ドル円は146円台
前半に下げ幅を拡大。本日は一時148円台上昇する場面も見られていた。米軍がイラ
ンの核施設を空爆したことで中東情勢への緊張が一気に高まった。為替市場は有事のド
ル高の動きが強まっていたが、市場は意外にも落ち着いた反応を見せていた。
NY時間にイランがカタールの米空軍基地にミサイルを発射とのニュースが流れ、市
場に緊張感が走ったものの、カタールが迎撃に成功したと伝わり、ミサイル発射につい
ては事前にイランからカタールへ通告があったとの報道もあって安心感に繋がった模
様。トランプ大統領が中東でのさらなる軍事関与を望んでいないとの報道も雰囲気をサ
ポートしていた。
ドル円は一気に戻り売りを強め、一時146円ちょうど付近まで下落する場面も見ら
れた。地政学的リスクによる動きは歴史的に見て短命か軽微に留まることが多いとの声
も出ていたが、その通りの展開を市場は期待している模様。本日の原油相場は急落し
た。
ユーロドルは1.15ドル台に買い戻されている。本日は一時1.14ドル台半ばま
で下落し、21日線に接近したものの、その水準は堅持し上向きの流れを維持してい
る。ただ、上値を抑えられた1.16ドル台にはなお慎重といった雰囲気ではある。
本日はラガルドECB総裁の議会証言が伝わり、景気の下振れリスクを指摘。もう1
回の利下げの可能性に道を開いている一方、ホルムズ海峡を通る石油や天然ガスの流れ
が減少すれば、物価に上昇圧力がかかる可能性があり、注意深く監視していると述べて
いた。
ECBは今月初めに、昨年からの利下げサイクルにおける8回目の利下げを実施した
上で、利下げサイクルの終了が近いことも示唆した。ただし、インフレ再加速の兆しが
見られれば、追加利下げの可能性は低くなると見られる。
ポンドドルは1.35ドル台に買い戻された。本日は一時1.33ドル台まで下落
し、21日線を下放れる展開になるかとも思われたが、本日1.35ドル台前半に来て
いる21日線付近に再び戻している。1.33ドル台に入ると買いオーダーも観測され
ているようだ。
一部からは、英中銀が一段の利下げを実施することで、英10年債利回りは年内に
4.0%まで低下する可能性があるとの指摘が出ている。最近の英雇用統計とGDPデ
ータは経済の脆弱さを示しており、これが英中銀のより速い利下げを後押しする可能性
があるという。
ただし、地政学的リスクが高まる中、その不確実性を理由に英中銀が利下げを先送り
する可能性もあるとも述べている。
MINKABU PRESS