23日前引けの日経平均株価は前営業日比227円60銭安の3万8175円63銭
と続落。前場のプライム市場の売買高概算は7億9677万株、売買代金概算は1兆9
662億円。値上がり銘柄数は648、対して値下がり銘柄数は919、変わらずは5
9銘柄だった。
きょう前場の東京株式市場はリスク回避ムードが強まるなか、日経平均株価は下値模
索の動きを続けた。米国がイランへの核施設への空爆を行ったことで、中東での地政学
リスクの高まりから買いが手控えられている。ただ、下値では押し目買いニーズも観測
され、前場は3万8000円大台を割り込む場面がなかった。半導体関連株などに売り
が目立つ一方、防衛関連株の一角に物色の矛先が向き、全体相場を支えた。外国為替市
場では各国通貨に対してドル買いの動きが顕著となっており、ドル・円相場も1ドル=
146円台半ばまで円安に振れていることで、これも日経平均の下支え材料となった形
だ。
個別では売買代金上位のアドバンテスト<6857>が軟調、ディスコ<6146>も売りに
押された。サンリオ<8136>、フジクラ<5803>なども値を下げた。円谷フィールズホ
ールディングス<2767>が急落、日本新薬<4516>、SREホールディングス<2980>
などの下げも目立つ。半面、三菱重工業<7011>が堅調、IHI<7013>、川崎重工業
<7012>なども上昇した。三井E&S<7003>は続急伸となり目を引くほか、INPE
X<1605>も堅調。ミガロホールディングス<5535>が急騰、くら寿司<2695>も値を
飛ばした。gumi<3903>も物色人気に。
出所:MINKABU PRESS