経済ニュース

<< 一覧に戻る

2025年04月17日(木)16時19分

東京株式(大引け)=457円高、買い戻し誘発し防衛関連株など高い

 17日の東京株式市場は主力株中心に買い戻す動きが優勢となり、日経平均株価は反
発した。日米関税交渉の結果を受け為替が円安に振れたことも、全体相場の押し上げ要
因となった。
 大引けの日経平均株価は前営業日比457円20銭高の3万4377円60銭と大幅
反発。プライム市場の売買高概算は15億6634万株、売買代金概算は3兆7410
億円。値上がり銘柄数は1183、対して値下がり銘柄数は398、変わらずは55銘
柄だった。
 きょうの東京市場は、前日の米国株市場がハイテク株中心に大きく売られたこともあ
って、取引開始前は軟調な地合いが予想されたが、強弱観対立のなかも買いが先行し
た。寄り後はいったん伸び悩んだ後に買い直され、次第高の展開となった。この日の朝
方に行われた日米関税交渉で、日本にとって懸念された圧力が米国側からかからなかっ
たことから、空売り筋の買い戻しを誘発した。為替に関する議論もなく、これを受けて
外国為替市場ではドルが買い戻され円安方向に振れたことも、追い風材料となったよう
だ。日米交渉を意識して防衛関連株に買いが目立ったほか、半導体関連株もリバウンド
に転じる銘柄が多かった。値上がり銘柄数は全体の72%を占めたが、売買代金は3兆
7000億円台で今週に入ってから4日連続で3兆円台にとどまっている。
 個別では、売買代金トップとなった川崎重工業<7012>が大きく上昇したほか、同2
位となった三菱重工業<7011>、4位のIHI<7013>など防衛関連の人気が際立っ
た。アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連もしっかり。
任天堂<7974>も上昇した。住友ファーマ<4506>、カカクコム<2371>、日本農薬
<4997>が急騰、GMOインターネットグループ<9449>も値を飛ばした。シンフォニ
アテクノロジー<6507>、マネーフォワード<3994>なども大幅高に買われた。
 半面、フジ・メディア・ホールディングス<4676>が大幅安、ファーストリテイリン
グ<9983>も冴えない。ニトリホールディングス<9843>も売りに押された。スギホー
ルディングス<7649>が大きく水準を切り下げたほか、パルグループホールディングス
<2726>の下げも目立つ。神戸物産<3038>なども下値を探った。サイゼリヤ<7581>
も安い。
出所:MINKABU PRESS