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2025年04月18日(金)00時12分

米株式市場序盤=一時700ドル超急落

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米東部時間午前11時10分現在
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 39175.14 - 494.25 (- 1.25%) 39745.58 / 38950.31
ナスダック総合指数  16287.31 - 19.85 (- 0.12%) 16402.29 / 16181.18
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 きょうのNY株式市場でダウ平均は一時700ドル超急落。前日比は、ダウ工業株3
0種平均が494.25ドル安の3万9175.14ドル、ナスダック総合指数が1
9.85安の1万6287.31。
 トランプ大統領が「パウエルFRB議長は常に遅過ぎで間違っている。議長の解任は
早ければ早いほど良い」とソーシャルメディアに投稿したことが嫌気されている模様。
 また、ダウ平均については、ダウ採用銘柄のユナイテッドヘルス<UNH>決算を受け
て大幅安となっていることが圧迫。同銘柄だけでダウ平均を800ドル超下押しし、他
の上昇を相殺している。同社は、予想を大幅に上回る医療費の急増を理由に、通期の見
通しを引き下げた。同社が業績見通しを下方修正するのは異例。
 日米貿易協議の初期段階での前向きな兆候を材料に、時間外で米株式市場は反発して
いた。市場に楽観的な雰囲気が広がっている。日米はできるだけ早く貿易合意に達した
い方針で、今月後半に予定されている第2回協議の準備が進められている。「日米貿易
協議の行方は、単に二国間関係への影響だけでなく、米国が他の同盟国とどうアプロー
チするかの枠組みとなる可能性もあるため、引き続き注視される」とのコメントも聞か
れた。
 前日のパウエル議長が講演で、引き続き利下げに慎重姿勢を示したほか、関税措置が
短期的にインフレを上昇させ、FRBが困難なシナリオに直面する可能性があるなど
と、悪影響を強調していたことから、前日の米株式市場は急落していた。
 一方、前日急落していた半導体関連株は落ち着て始まったものの、全体の雰囲気に押
され、下げに転じている。台湾のTSMCの決算が良好だったことが買戻しを誘発して
いた。TSMCは今年の売上高見通しを維持し、貿易戦争への対処にも自信を示してい
た。
 イーライリリー<LLY>が大幅高。肥満治療薬「オルフォグリプロン」が臨床試験
(フェーズ3)で、主要な有効性目標を達成したと発表した。初の経口糖尿病・肥満症
治療薬として承認される可能性がある。
 レンタカーのハーツ・グローバル<HTZ>が大幅高。前日引け後に著名投資家のアッ
クマン氏率いるパーシング・スクエアが同社株を約20%保有していることが明らかと
なった。
 アルミのアルコア<AA>が下落。好決算ではあったものの、トランプ大統領による2
5%の鉄鋼・アルミ関税の発動以来、同社に2000万ドルのコストが生じたことを明
らかにしたことが嫌気されている。
 ロッキード・マーチン<LMT>が下落。新CFOにスコット氏を任命。ただ、同社
は、1-3月期(第1四半期)の決算説明会で2025年のガイダンスを再確認する予
定だが、流動的な関税の影響と次世代戦闘機に関する発表は行わないと述べていた。
 アルファベット<GOOG>が下落。傘下のグーグルが、オンライン広告市場を巡る反ト
ラスト訴訟で、部分的に敗訴と伝わった。
ユナイテッドヘルス<UNH> 450.16(-134.88 -23.05%)
ハーツ・グローバル<HTZ> 7.42(+1.71 +29.95%)
アルコア<AA> 23.42(-1.65 -6.58%)
ロッキード<LMT> 462.28(-14.80 -3.10%)
アップル<AAPL> 195.66(+1.39 +0.71%)
マイクロソフト<MSFT> 369.93(-1.69 -0.45%)
アマゾン<AMZN> 173.53(-0.80 -0.46%)
アルファベットC<GOOG> 152.74(-2.76 -1.77%)
テスラ<TSLA> 240.97(-0.58 -0.24%)
メタ<META> 502.96(+0.65 +0.13%)
AMD<AMD> 87.26(-1.03 -1.17%)
エヌビディア<NVDA> 100.45(-4.04 -3.86%)
イーライリリー<LLY> 835.00(+100.10 +13.62%)
MINKABU PRESS