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2025年06月05日(木)22時15分

NY外国為替序盤=143円台半ばに一時上昇

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日本時間午後10時13分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  143.23 + 0.46 (+ 0.32%) 143.68 / 142.53
ユーロ・ドル 1.1461 + 0.0044 (+ 0.39%) 1.1461 / 1.1405
ポンド・ドル 1.3594 + 0.0040 (+ 0.30%) 1.3595 / 1.3541
ドル・スイス 0.8189 + 0.0004 (+ 0.05%) 0.8215 / 0.8172
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 日本時間午後10時13分現在のドル円は1ドル=143.23円。きょうのNY為
替市場、ドル円は143円台半ばに一時上昇した。NY時間に入って買いが強まる展
開。米中首脳が電話会談を行ったとのニュースが流れ、買いで反応しているようだ。た
だ、詳細はまだ伝わっていない。
 注目されていた日本の30年債入札は落札倍率が前回を大きく下回るなど不調な入札
となったが、意外にも超長期債の利回りは低下の反応を見せていた。下がったところを
狙った買い(利回り低下)のオーダーが多数観測されていたとの指摘も出てた。いずれ
にしろ円相場にとっては無難に通過した印象。
 トランプ関税に米財政への不透明感が重なり、ドル離れの議論は7月以降の下半期も
継続されると見られている。米経済の強さにも疑問が生じている中、G10通貨の中で
も円は資産配分戦略における勝者となる可能性があるとの指摘も聞かれる。
 過去10年との比較であれば好転を見せている日本の景気サイクル、正常化しつつあ
る日銀の金融政策、そして安定した制度基盤に支えられ、円の魅力は高まっているとい
う。守りを重視したポジショニングが円に対する強気な見方を後押しし、割安さや歴史
的に低水準にある点も追い風だと述べている。
 なお、ECBは予想通りに0.25%ポイントの利下げを実施した。新たな経済見通
しでは、26年の総合インフレは目標を下回る1.6%に下方修正され、成長見通しも
従来よりやや下方修正された。短期金融市場では年内にさらに0.33%ポイントの利
下げが織り込まれていた。これは0.25%ポイントの追加利下げに加え、もう一段の
利下げの確率が約3分の1あることを意味する。追加利下げに可能性を残す内容ではあ
ったが、ユーロは小幅な反応に留まっている。ラガルド総裁が現在会見中。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は143.50円に観
測。
4日(水)
143.50(7.0億ドル)
5日(木)
142.00(11.7億ドル)
MINKABU PRESS