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日本時間午前5時30分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 147.42 - 1.39 (- 0.93%) 148.66 / 147.08
ユーロ・ドル 1.1690 + 0.0064 (+ 0.55%) 1.1717 / 1.1615
ポンド・ドル 1.3487 + 0.0071 (+ 0.53%) 1.3511 / 1.3399
ドル・スイス 0.7984 - 0.0029 (- 0.36%) 0.8023 / 0.7966
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<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
*景気先行指数(6月)23:00
結果 -0.3%
予想 -0.2% 前回 0.0%(-0.1%から修正)(前月比)
※発言・ニュース
*ベッセント財務長官
ベッセント米財務長官がトランプ大統領に対して、パウエル議長の解任を試みるべき
ではないとの考えを内々に伝え、その理由について自身の見解を説明したという。
*ベッセント米財務長官、今夜FRBの建物に行く
ベッセント米財務長官がCNBCのインタビューで「今夜FRBの建物に行く、明日
は定例会合に出席する」と述べた。そのほか、「インフレの数値が低ければ利下げをす
べきだ
。利下げは住宅市場を活性化する」とも語った。通商協議は「進行している」とも述べ
ている。
*赤沢再生相
8回目のワシントン訪問となる赤沢再生相は21日、ワシントンに到着し、「8月1
日までに何らかの合意を得たいという思いが日米双方にあると考える」と述べた。
*スコット米上院銀行委員長、FRB本部改修の視察を検討
米上院銀行委員会のスコット委員長(共和)は、今週予定されているトランプ政権に
よるFRB訪問に同行する方向で協議していると伝わった。
*米EU、関税巡り今週も集中協議
EUと米国の交渉担当者は、8月1日までの貿易合意の締結を目指し、今週も集中的
な協議に臨む。トランプ大統領はEUの大半の輸出品に対し、同日から30%の関税を
課すとしており、交渉は正念場を迎えている。
*トランプ大統領とプーチン大統領、9月に中国で会談との報道も
9月に北京で開く第2次大戦戦勝80周年の記念イベントで、プーチン大統領とトラ
ンプ大統領が会談する可能性があると、ロシア大統領府のペスコフ報道官が述べた。
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<明日の材料と事前予想>
【NZ】
貿易収支(6月)07:45
予想 N/A 前回 12.35億NZドル
【英国】
公共部門ネット負債(6月)15:00
予想 175億ポンド 前回 177億ポンド
【米国】
リッチモンド連銀製造業指数(7月)23:00
予想 -2 前回 -7
豪中銀議事録(7月8日開催分)
ECB銀行貸出調査(BLS)
パウエルFRB議長が挨拶(金融政策に関する発言はない)
ボウマンFRB副議長が講演(金融政策に関する発言はない)
FRBはブラックアウト期間
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きょうのNY為替市場、ドル安のほか円高の動きも優勢となり、ドル円は147円台
前半まで値を落とした。参院選で与党が過半数を割り込んだが、石破首相は続投の意志
を示している中、為替市場は円買い戻しの反応を見せていた。
ストラテジストからは、「石破首相は続投を表明しているものの、政治的には不透明
感の強い局面になる。財政拡大観測も台頭している中、長期債中心に利回りの上昇が見
られ、少なくとも現段階では円支援材料となる傾向がある」との見方を示している。
一方、円高は続かないとの見方も出ている。日本政府は米国との貿易合意を模索して
いるものの、先行きは見通せず、日銀に利上げを思い留まらせている。円建ての実質金
利はマイナスが続いており、円高にブレーキをかけるという。現在の円相場は金利差が
示唆するよりも5%水準が低く、現在の上昇はそのディスカウントを一時的に縮小して
いるに過ぎない可能性があるとの指摘も出ていた。
ユーロドルは買い戻され、一時1.17ドル台を再び回復。今月に入って戻り売りが
続き、先週は一時1.15ドル台半ばまで下落する場面も見られ21日線も下回ってい
たが、本日の上げでその水準に戻した。ここで1.17ドル台を完全に回復できるよう
であれば、1.20ドルを目指す可能性はまだ残る。
今週は木曜日にECB理事会が開催される。今回は据え置きがほぼ確実視されている
が、9月利下げは半々程度の可能性で織り込む動きは見られている状況。ECBが何ら
かのヒントを示唆してくるか注目されるが、米・EUの関税交渉はなお難航しており、
8月1日の期限までにまとまらないようであれば、EU加盟国は、米国を超える報復措
置を講じるよう欧州委員会に迫っているとの観測報道も流れていた。
そのような中、ECBは木曜日の理事会で関税問題と伴に、年初からのユーロ高につ
いても懸念を表明する可能性があるとの見方もあるようだ。
ポンドドルも買い戻しが優勢となり、一時1.35ドル台まで買い戻される場面も見
られた。先週は一時1.3365ドル付近まで下落し、テクニカル的には下げシグナル
も点灯していたが、下値をサポートされているようだ。本日1.3575ドル付近に来
ている21日線が目先の上値メドとして意識される。
先週は英消費者物価指数(CPI)と英雇用統計が発表になっていたが、アナリスト
からは、労働市場は緩和しているが、英中銀は利下げに慎重姿勢を維持する必要がある
との指摘が出ている。英雇用統計では、求人数の減少、失業率の上昇、賃金上昇率の鈍
化が確認された。
同アナリストによると、失業率は今後上昇が予想されるもののペースは緩やかだとい
う。これは、英中銀が段階的かつ慎重に利下げを進められることを意味し、より速いペ
ースでの利下げを正当化する条件はまだ整っていないと述べている。いまのところ市場
では8月利下げはほぼ確実視しているが、さらに年内1回の利下げを完全には織り込ん
でいない。
MINKABU PRESS