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2025年12月09日(火)06時29分

NY外為市況=156円付近まで上昇

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日本時間午前6時28分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  155.93 + 0.60 (+ 0.39%) 155.99 / 154.90
ユーロ・ドル 1.1636 - 0.0006 (- 0.05%) 1.1672 / 1.1617
ポンド・ドル 1.3321 - 0.0007 (- 0.05%) 1.3347 / 1.3306
ドル・スイス 0.8070 + 0.0022 (+ 0.27%) 0.8086 / 0.8028
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<きょうの材料>
※経済指標
主な発表はなし
※発言・ニュース
*米3年債入札結果
最高落札利回り 3.614%(WI:3.622%)
応札倍率    2.64倍(前回:2.85倍)
*ハセットNEC委員長
・パウエル議長も利下げが賢明だと同意する可能性が高い。
・利下げ幅についてはデータを見極める必要。
・ウォーラー、ボウマン、ウォルシュ各氏を称賛。トランプ大統領は難しい選択を迫ら
れている。
・住宅購入の負担軽減は賃金上昇で実現。
・AIにより経済を若干過熱気味に運営可能。
・債券市場は年初から大幅に上昇(利回り低下)。
・90年代型シナリオでは10年物の利下げ余地あり。
・トランプ大統領が多くの良いニュースを発表する見込み。
・トランプ大統領が今週中に経済政策に関するメッセージを発信する見込み。
・消費者物価指数における医薬品価格の下落が3年連続で続く見通し。
・スーン議員が本日ホワイトハウスを訪問。医療制度に関する協議を予定。
*米経済指標動向
 米労働統計局(BLS)によると、米政府機関閉鎖の一時停止に伴う業務遅延を受
け、10月の生産者物価指数(PPI)を11月分と合わせて来年1月に公表する方針
を示した。
*米消費者のインフレ期待、11月は安定推移
 NY連銀が月次調査を公表し、米消費者のインフレ期待は11月に安定推移し、雇用
見通しを巡る認識は改善した。1年先のインフレ期待は3.2%でほぼ変わらず。3年
先と5年先は3.0%に留まった。
*テイラー英中銀委員
・英中銀はまだ少しブレーキを踏んでいる状態。
・賃金インフレ、サービスインフレは低下傾向。
・中立金利が低水準の環境下では、実質金利は低水準を維持可能。
*ゼレンスキー大統領
 ウクライナのゼレンスキー大統領は、米国が仲介する和平案を巡る交渉で、領土問題
を中心に依然として隔たりが残っていると述べた。一方、トランプ大統領は、ウクライ
ナ側の対応に不満を示している。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
中銀政策金利(12月)12:30
予想 3.60% 前回 3.60%
【ユーロ圏】
ドイツ貿易収支(10月)16:00
予想 157億ユーロ 前回 152億ユーロ
【米国】
米求人件数(9月)10日0:00
予想 N/A 前回 722.7万人
米求人件数(10月)10日0:00
予想 715.0万人 前回 N/A
日銀債券市場参加者会合(バイサイド)
日本5年利付国債入札(2兆4000億円程度)
豪中銀政策金利が会見
米10年債入札(390億ドル)
植田日銀総裁、FT「The Global Boardroom」出席 インフレ、金利、円の価値などにつ
いて講演
ブレマンNZ中銀新総裁が質疑応答
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 きょうのNY為替市場、ドル円は東京時間に154円台に再び値を落としていたもの
の、NY時間に入って156円近くまで買い戻される展開。青森県沖で発生した地震
で、津波警報が出たことから、円安の反応も見られていた。
 ドル円は11月下旬からの下げは一服しているものの、160円に向けて買い戻しを
強める雰囲気もなく、次の展開待ちの雰囲気も強まっている。
 今週のFOMCに対する反応を待ちたい雰囲気のようだ。市場では追加利下げが確実
視されており、市場は来年以降の見方に注目している。エコノミストからは「FRBは
今週利下げを実施すると予想しているが、その後についてはデータ次第との姿勢を示す
だろう」と述べている。短期金融市場では来年にかけて、今回を含めてあと3回か4回
の利下げを見込んでいるが、今回のFOMCでは委員の金利見通し(ドット・プロッ
ト)も公表され、何らかのヒントが出るか注目される。
 ただ、上記エコノミストは、パウエル議長が来年の利下げペース鈍化を示唆する可能
性があるとも指摘している。労働市場の指標はまちまちで、最近のデータだけではFR
Bが積極利下げの継続を示すには説得力に欠けるという。もっとも、来年5月で議長が
交代することから、その辺は未知数な部分も大きい。
 ユーロドルは戻り売りが優勢となり、1.16ドル台前半に値を落としている。10
0日線が1.1645ドル付近に来ているが、その水準を下回る動きが見られている。
1.16ドルよりも下に21日線が来ているが、目先の下値水準として意識されてい
る。
 本日はシュナーベルECB理事の講演が伝わっており、ECBの次の行動は利下げで
はなく利上げになる可能性があると示唆した。同理事は「利上げに対する投資家の見方
に違和感はない」と語ったが、「これは近い将来には起こらない」とも述べている。ま
た、ECBが来週18日の理事会で成長見通しを上方修正する可能性があることも示唆
した。
 アナリストは、こうした発言は米国に投資しているユーロ圏の投資家にドル下落リス
クのヘッジをさらに縮小させる可能性があると述べている。
 ポンドドルは1.33ドル台前半での狭い範囲での上下動が見られている。200日
線が1.3330ドル付近に来ているが、その付近での次の展開に向けて待機している
状況。11月のリバウンド相場に若干過熱感も出ているものの、下押す動きもなく底堅
さは堅持している状況。一方、ポンド円は207円台に上昇しており、昨年7月以来の
高値水準を更新している。
 先月の予算案発表後、スターマー政権は批判を浴びているが、英政府の結束した姿勢
がポンドの一段安を防いでいる。しかし、ポンドは依然として安全圏にはないとの指摘
も出ている。スターマー首相はリーブス財務相を擁護し、増税を正当化するために、経
済見通しを過度に悲観的に示して有権者を誤解させたとの批判を退けた。
 しかし、予算案はポンドにとって長期的な問題になるという。2029年の総選挙を
控えて、後半に設定された歳出削減が実際に実行できるのか疑問視されているためだ。
明確な解決策がない中、この問題はポンドの潜在的な重荷となる可能性が高いと指摘し
ている。
MINKABU PRESS