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2025年06月19日(木)11時53分

東京株式(前引け)=反落、中東有事リスクを意識して買い手控えムード

 19日前引けの日経平均株価は前営業日比287円99銭安の3万8597円16銭
と反落。前場のプライム市場の売買高概算は6億9074万株、売買代金概算は1兆8
112億円。値上がり銘柄数は576、対して値下がり銘柄数は968、変わらずは8
2銘柄だった。
 きょう前場の東京株式市場は、日経平均に高値警戒感が意識されるなか、前日の欧米
株市場が軟調に推移したこともあり、利益確定の売り圧力が表面化した。中東での地政
学リスクが再び高まっていることで買い手控えムードが強い。米国が近日中にイランに
対し軍事攻撃を行う可能性が一部メディア報道で取り沙汰され、投資家のセンチメント
を冷やした。アジア株市場も中国や香港、韓国など軒並み安くなっていることから、東
京市場も押し目買いの動きは限定的なものにとどまっている。なお、全体売買代金は1
兆8000億円台と低調。
 個別ではサンリオ<8136>が商いを伴い上昇、任天堂<7974>もしっかり。日本製鉄
<5401>が上昇、フジクラ<5803>も買い優勢となっている。ソシオネクスト<6526>
が堅調、ルネサスエレクトロニクス<6723>も高い。セガサミーホールディングス<
6460>が値上がり率トップに買われ、三井松島ホールディングス<1518>も活況高。半
面、きょうも売買代金トップのアドバンテスト<6857>がやや売りに押され、ディスコ
<6146>、東京エレクトロン<8035>も軟調。トヨタ自動車<7203>も冴えない。アス
テリア<3853>が大きく利食われ、GMOインターネット<4784>の下値模索も続いて
いる。太陽誘電<6976>も下落した。
出所:MINKABU PRESS