17日の東京株式市場はリスク選好の地合いが続き、日経平均株価は続伸で3万80
00円台半ばまで上値を伸ばし、約4カ月ぶりの高値水準に浮上した。
大引けの日経平均株価は前営業日比225円41銭高の3万8536円74銭と続
伸。プライム市場の売買高概算は15億8764万株、売買代金概算は4兆412億
円。値上がり銘柄数は955、対して値下がり銘柄数は593、変わらずは79銘柄だ
った。
きょうの東京市場は朝方買い優勢で始まった後も日経平均株価は次第に水準を切り上
げる展開で、3万8500円近辺で推移した。中東での地政学リスクに対する過度な不
安が後退するなか、為替も円安方向に振れたことで輸出株を中心に追い風となった。日
銀の金融政策決定会合は現状維持であったが、これについては事前に織り込まれてお
り、全体相場への影響は軽微だった。一方、日米間の関税交渉に関しては足もとで目立
った進展は見られず、上値を積極的に買い進む動きにはつながらなかった。ただ、前日
に続き半導体の主力銘柄への買いが目立っており、指数押し上げに寄与している。値上
がり銘柄数は後場に入って増加したが1000には届かず、全体の6割弱を占めるにと
どまった。なお、売買代金は前日に続きかろうじて4兆円台をキープした。
個別では、前日に続いてきょうも4000億円強と断トツの売買代金をこなしたアド
バンテスト<6857>が上値指向を継続、売買代金2位となったディスコ<6146>も大幅
高。東京エレクトロン<8035>が上昇、ソフトバンクグループ<9984>、任天堂<7974
>も強さを発揮した。ソシオネクスト<6526>も高い。オリエンタルランド<4661>も
買われた。CARTA HOLDINGS<3688>が1本値でストップ高に買われ、プ
ロレド・パートナーズ<7034>、エンプラス<6961>が急騰、ワコム<6727>も値を飛
ばした。
半面、三菱重工業<7011>が冴えず、キーエンス<6861>も軟調。日本製鉄<5401>
が下値を探り、良品計画<7453>、ファーストリテイリング<9983>も売りに押され
た。第一三共<4568>も値を下げた。チヨダ<8185>が大幅安、神戸物産<3038>、ミ
ガロホールディングス<5535>の下げも目立つ。SGホールディングス<9143>、日野
自動車<7205>、エイチームホールディングス<3662>なども売られた。
出所:MINKABU PRESS