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2025年06月16日(月)16時19分

東京株式(大引け)=477円高、円安好感し半導体株買いで3日ぶり急反発

 16日の東京株式市場は大きく買い優勢に傾き、日経平均株価は3日ぶりに急反発、
終値で3万8300円台まで水準を切り上げた。
 大引けの日経平均株価は前営業日比477円08銭高の3万8311円33銭と大幅
反発。プライム市場の売買高概算は16億60万株、売買代金概算は4兆712億円。
値上がり銘柄数は1132、対して値下がり銘柄数は432、変わらずは64銘柄だっ
た。
 きょうの東京市場はリスク選好の地合いに終始した。前週末の欧州株市場がほぼ全面
安に売り込まれたほか、米国株市場でもNYダウが一時900ドル近い下げをみせるな
ど、リスク回避ムードの強い地合いだったが、東京市場は一転して先物を絡めた買い戻
しで、日経平均は大きく切り返す展開に。イスラエルによるイランへの軍事攻撃とイラ
ン側からの報復攻撃など、中東での地政学リスクが強く意識されるなかも、前週末に先
駆して調整を入れていた東京市場は買い戻しが優勢となった。外国為替市場でドル安・
円高に歯止めがかかったことで、輸出セクターに追い風となったが、特に半導体関連の
主力銘柄への買いが顕著で全体相場押し上げに寄与した。プライム市場全体のほぼ7
0%の銘柄が上昇した。売買代金は今一つ盛り上がらなかったものの、フシ目の4兆円
台はキープした。
 個別では、記録的な売買代金をこなしたアドバンテスト<6857>が大きく水準を切り
上げたほか、ディスコ<6146>も活況高。三菱重工業<7011>、IHI<7013>なども
物色人気。ソフトバンクグループ<9984>が上昇、サンリオ<8136>も高い。ソシオネ
クスト<6526>も買いが優勢だった。日本製鉄<5401>が上値を追い、良品計画<7453
>も値を上げた。アクシージア<4936>が値上がり率トップに買われ、ネオジャパン<
3921>、丹青社<9743>が急騰、タムラ製作所<6768>も大きく水準を切り上げた。
 半面、リクルートホールディングス<6098>、キーエンス<6861>が冴えず、ルネサ
スエレクトロニクス<6723>も安い。ネクソン<3659>が大きく売られ、ダイキン工業
<6367>も軟調。Link-Uグループ<4446>、フリービット<3843>、ミガロホー
ルディングス<5535>が急落、三井ハイテック<6966>、エイチ・アイ・エス<9603>
も大幅安となった。
出所:MINKABU PRESS