1日の東京株式市場はリスク回避の流れが強まり、日経平均株価は大幅安となり、一
時4万2000円台を下回る場面があった。
大引けの日経平均株価は前営業日比529円68銭安の4万2188円79銭と大幅
続落。プライム市場の売買高概算は17億2207万株、売買代金概算は4兆244億
円。値上がり銘柄数は750、対して値下がり銘柄数は806、変わらずは62銘柄だ
った。
きょうの東京市場は、前週末の欧米株が全面安に売られた流れを引き継いでリスクオ
フの地合いが加速した。特に米国株市場でハイテク株に売りがかさんだことを受け、半
導体セクターを中心に先物主導で大きく値を下げる主力銘柄が相次いだ。中国の電子商
取引最大手アリババ<BABA>が新しいAI半導体を開発したとの報道を受け、米株
市場ではエヌビディア<NVDA>が売られており、東京市場でもこれが嫌気されてい
る。日経平均はフシ目の4万2000円台を下回り、900円近く下落する場面もあっ
たが、その後は下げ渋る動きとなった。個別株は内需を中心に買われるものも多く、値
上がり銘柄数もプライム市場全体の46%を占めた。売買代金は4兆円台をキープした
ものの盛り上がりを欠いている。
個別では、売買代金トップとなったディスコ<6146>が急落したほか、同3位となっ
たアドバンテスト<6857>なども大幅安となり、半導体製造装置関連株への売りが顕著
だった。また売買代金首位のディスコにわずかに届かなかったが、大商いとなったソフ
トバンクグループ<9984>の下げが目立つ。フジクラ<5803>、古河電気工業<5801>
など電線株もリスク回避の売りに晒された。任天堂<7974>、川崎重工業<7012>も冴
えない。トリケミカル研究所<4369>がストップ安となったほか、芝浦メカトロニクス
<6590>、野村マイクロ・サイエンス<6254>も急落した。
半面、サンリオ<8136>がしっかり。大阪チタニウムテクノロジーズ<5726>が大幅
高、キオクシアホールディングス<285A.T>も上昇した。日東紡績<3110>が急
騰し値上がり率トップとなったほか、電算システムホールディングス<4072>も6日ぶ
りに大きく切り返した。インターネットイニシアティブ<3774>が値を飛ばし、KLa
b<3656>も物色人気。
出所:MINKABU PRESS