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2025年06月11日(水)22時22分

NY外国為替序盤=米CPIが予想下回る

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日本時間午後10時21分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  144.75 - 0.12 (- 0.08%) 145.46 / 144.33
ユーロ・ドル 1.1470 + 0.0045 (+ 0.39%) 1.1489 / 1.1405
ポンド・ドル 1.3526 + 0.0026 (+ 0.19%) 1.3550 / 1.3465
ドル・スイス 0.8200 - 0.0028 (- 0.34%) 0.8235 / 0.8185
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 日本時間午後10時21分現在のドル円は1ドル=144.75円。きょうの為替市
場、ドル円はNY時間の早朝に145円台半ばまで上昇していたが、先ほど発表の5月
の米消費者物価指数(CPI)を受けて急速に下落し、一時144円台前半まで下落す
る場面が見られた。米CPIは、総合、コア指数とも前月比0.1%上昇と予想を下回
ったことで、市場では年内2回の米利下げ期待が復活。9月利下げの期待も75%まで
確率を高めている。
 市場は、先週の米雇用統計を受けて利下げ期待を後退させ、年内2回の利下げを織り
込んでいなかった。しかし、本日の米CPIを受けてそれが復活している格好。ただ
し、FRBは関税の物価への影響を気にしており、利下げへの慎重姿勢に変化はないも
のと見られる。来週のFOMCに向けて、委員は今週から発言を控えるブラックアウト
期間に入っているが、今後の動向を更に確認したい意向と見られている。
 ロンドンで2日間に渡って行われていた米中協議が終了し、機微な製品の流通を再活
性化させる枠組みを策定した。ただし、この枠組みにはトランプ大統領および習主席の
承認が必要。トランプ大統領は投稿で、「中国とのディールが成立した。合意は習氏と
私の最終承認次第」と述べた。また、米国の関税率は55%、中国は10%になるとも
述べていた。
 市場はいまのところ、関税自体には落ち着いた反応を示している。関税の影響が実体
経済にどう反映されるかを当面は確認したい意向のようだ。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は145円に観測。
11日(水)
145.00(11.4億ドル)
12日(木)
143.00(12.8億ドル)
MINKABU PRESS