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2025年08月30日(土)06時15分

NY外為市況=上下の動きも週末を前に値幅は抑えられる

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日本時間午前6時6分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  147.05 + 0.12 (+ 0.08%) 147.41 / 146.77
ユーロ・ドル 1.1686 + 0.0003 (+ 0.03%) 1.1709 / 1.1651
ポンド・ドル 1.3504 - 0.0009 (- 0.07%) 1.3517 / 1.3446
ドル・スイス 0.8005 - 0.0008 (- 0.10%) 0.8035 / 0.7986
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<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
卸売在庫(速報値)(7月)21:30
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.1%(前月比)
個人所得・支出(7月)21:30
結果 0.4%
予想 0.4% 前回 0.3%(個人所得・前月比)
結果 0.5%
予想 0.5% 前回 0.4%(0.3%から修正)(個人支出・前月比)
PCE価格指数(7月)21:30
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 0.3%(PCE価格指数・前月比)
結果 2.6%
予想 2.6% 前回 2.6%(PCE価格指数・前年比)
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.3%(コアPCE価格指数・前月比)
結果 2.9%
予想 2.9% 前回 2.8%(コアPCE価格指数・前年比)
シカゴ購買部協会景気指数(PMI)(8月)22:45
結果 41.5
予想 46.1 前回 47.1(シカゴ購買部協会景気指数)
ミシガン大学消費者信頼感指数(確報値)(8月)23:00
結果 58.2
予想 58.6 前回 58.6(ミシガン大学消費者信頼感指数)
結果 4.8%
予想 4.9% 前回 4.9%(1年先のインフレ期待)
結果 3.5%
予想 3.9% 前回 3.9% (5-10年先のインフレ期待)
【カナダ】
実質GDP(2025年 第2四半期)21:30
結果 -1.6%
予想 -0.7% 前回 2.0%(2.2%から修正)(前期比年率)
実質GDP(6月)21:30
結果 -0.1%
予想 0.1% 前回 -0.1%(前月比)
結果 0.9%
予想 1.3% 前回 1.2%(前年比)
※発言・ニュース
*米連邦地方裁判所 クック理事提訴による緊急審理
クック理事の解任に関する判断、今日は何も出さず
両陣営に早期解決に向けた日程案求める
*クックFRB理事はオフィスなどへのアクセス継続
クック理事はオフィスや機器へのアクセスが現時点で可能
*サンフランシスコ連銀デイリー総裁
金融政策を再度調整する時期が間もなく訪れる
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<月曜日の材料と事前予想>
【中国】
RatingDog製造業PMI(購買担当者景気指数)(8月)10:45
予想 49.7 前回 49.5(RatingDog製造業PMI)
【スイス】
小売売上高(7月)14:30
予想 N/A 前回 3.8%(前年比)
製造業PMI(購買担当者景気指数)(8月)16:30
予想 N/A 前回 48.8(製造業PMI)
【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(8月)15:00
予想 0.2% 前回 0.6%(前月比)
予想 2.7% 前回 2.4%(前年比)
製造業PMI(購買担当者景気指数・確報値)(8月)17:30
予想 47.3 前回 47.3(製造業PMI(購買担当者指数))
【トルコ】
実質GDP(2025年 第2四半期)16:00
予想 N/A 前回 2.0%(前年比)
【ユーロ圏】
ドイツ製造業PMI(購買担当者景気指数)(確報値)(8月)16:55
予想 49.9 前回 49.9(製造業PMI(購買担当者指数))
ユーロ圏製造業PMI(購買担当者景気指数・確報値)(8月)17:00
予想 50.5 前回 50.5(ユーロ圏製造業PMI)
ユーロ圏雇用統計(7月)18:00
予想 N/A 前回 6.2%(ユーロ圏失業率)
【香港】
小売売上高(7月)17:30
予想 N/A 前回 0.7%(価格・前年比)
予想 N/A 前回 -0.3%(数量・前年比)
31日(日)
上海協力機構(SCO)首脳会議(1日まで)中国習近平国家主席が演説
中露首脳会談、中印首脳会談、印露首脳会談の予定
1日(月)
16:00 日銀債券市場サーベイ(8月)
上海協力機構(SCO)首脳会議(~1日)
マーティン・コッハー氏、オーストリア中銀総裁に就任
トランプ米大統領の息子エリック氏、訪日
レイバーデー祝日のため米国市場は休場
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 きょうのNY為替市場はやル売りが優勢となった。ロンドン市場で見られたドル買い
の動きがNY朝まで続き、147円41銭と今日の高値を付けた後、一転してドル売り
となった。注目された米PCE(個人消費支出)価格指数は、総合、コア共に市場予想
とほぼ一致。サプライズな乖離がなかったことで、もともとの予想通り9月の米利下げ
が行われるとの思惑が広がった。発表直後はドル売りも、その後、米株先物の下げ止ま
りが見らえたことで、いったんドル買い円売りとなり、今日の高値圏を付けた。もっと
も重傷一服後は反落。発表前水準を割り込むと、その後東京朝につけた今日の安値をわ
ずかに更新するところまでドル売り円買いとなった。
 安値を更新した後は少し戻し、147円00銭前後でもみ合い。週末前で行き過ぎた
動きに警戒感が出ていた。来週月曜日米国がレイバーデーで休場となることもあって、
通常の週末以上に様子見ムードが出ていた。
 ユーロドルはロンドン朝方にECBのインフレ期待上昇で対ドル、対ポンドで買われた
後、一旦ドル高の動きに押されNY朝に1.1651と今日の安値を付けた。その後は
ドル全般の売りが支えとなって反発。今日の高値を付ける動きとなっている。NY市場
で今日の高安を更新も値幅自体は58ポイントと落ち着いたものとなっている。
 ポンドドルは朝からの下げに加え、ロンドン市場で対ユーロでもポンド売りが出てN
Y朝に1.3446を付けた。その後ドル安に押されて1.3517まで上昇。高値を付
けた後は1.35台を維持するしっかりした動き。目立った材料が出たというよりもド
ル安が支えとなったという印象。
 米利下げ期待継続を受けて、対欧州通貨での金利差縮小への期待が見られるが、注目
された米PCE価格指数が市場予想通りとなったことで、米利下げ見通しの変化が限定
的にとどまり、今日の為替市場への影響も抑えられている。
 ユーロ円はドル円の買いにロンドン市場でしっかりとなった後、対ドルでのユーロ買
いもあって172円台を一時回復。もっとも大台を維持できず171円80銭台で週の
取引を終えた。
 ポンド円は対ドルでのポンド安もあってロンドン市場で一時198円を割り込むと、
NY朝も安値までは届かないものの198円00銭前後での推移となるなど、一時売り
が目立った。米株安の動きを受けた円買いなども重石となったと見られる。その後対ド
ルでのポンド高が進むと198円60銭台まで反発している。
MINKABU PRESS