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2025年10月15日(水)16時21分

東京株式(大引け)=825円高、半導体株など中心に3日ぶりに大幅反発

 15日の東京株式市場は広範囲に買い戻しの動きが強まり、日経平均株価は急反騰。
一時900円超水準を切り上げ、大引けも800円あまりの上昇で着地した。

 大引けの日経平均株価は前営業日比825円35銭高の4万7672円67銭と大幅
反発。プライム市場の売買高概算は20億5377万株、売買代金概算は5兆1831
億円。値上がり銘柄数は1409、対して値下がり銘柄数は179、変わらずは27銘
柄だった。

 きょうの東京市場はリバウンド狙いの買いが幅広い銘柄に流入した。日経平均は前日
までの直近2営業日で1700円以上下落していたことから、値ごろ感からの押し目買
いや買い戻しが活発だった。前日の米国株市場では半導体関連に売りが目立ったこと
で、東京市場でも朝方はこの影響が及んだが、その後に半導体主力銘柄を中心に買いが
優勢となり、全体指数押し上げに貢献する形となった。臨時国会で行う首相指名選挙を
巡り思惑が錯綜するなかも、高市トレードの対象とされる銘柄にも人気化するものが相
次ぎ、マーケット心理を強気に傾ける背景となった。午後には、オランダの半導体製造
装置大手ASMLホールディング<ASML>の7~9月期決算で高水準の受注額が明
らかとなり、半導体セクターはこれが好感された面もあったようだ。なお、値上がり銘
柄数はプライム市場全体の87%を占めた。

 個別では、群を抜く売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が大きく切り
返し、売買代金2位に入ったレーザーテック<6920>も大幅高。アドバンテスト<6857
>も堅調、フジクラ<5803>が高く、三菱重工業<7011>も上昇した。サンリオ<8136
>が活況高となり、日立製作所<6501>も物色人気。ファーストリテイリング<9983>
が値を上げ、イオン<8267>は急伸を演じた。メルカリ<4385>が値上がり率トップに
買われ、芝浦メカトロニクス<6590>、東洋エンジニアリング<6330>なども投資資金
の流入が顕著となっている。

 半面、良品計画<7453>が冴えず、リクルートホールディングス<6098>が下落。ア
サヒグループホールディングス<2502>が冴えず、コスモス薬品<3349>の下げも目立
つ。メディカル・データ・ビジョン<3902>、ラクト・ジャパン<3139>が急落、大黒
天物産<2791>、イオンファンタジー<4343>なども大きく水準を切り下げた。ローツ
ェ<6323>も売られた。

出所:MINKABU PRESS