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2024年06月19日(水)15時56分

東京株式(大引け)=88円高、続伸も買い一巡後は上値の重さが露呈

 19日の東京株式市場は大型株中心に買い戻される動きが続き、日経平均株価は続
伸。しかし、途中はマイナス圏に沈む場面もあるなど上値の重い地合いだった。
 大引けの日経平均株価は前営業日比88円65銭高の3万8570円76銭と続伸。
プライム市場の売買高概算は13億6219万株、売買代金概算は3兆3474億円。
値上がり銘柄数は1028、対して値下がり銘柄数は573、変わらずは44銘柄だっ
た。
 きょうの東京市場はリスク選好ムードのなか始まり、朝方は半導体関連株などが買わ
れ、日経平均は上値指向をみせたが、その後は同関連株に値を崩す銘柄が相次ぎ全体指
数もマイナス圏に沈む場面があった。前日は欧州株市場で主要国の株価が総じて高かっ
たほか、米国株市場でもNYダウ、ナスダック総合株価指数ともに小幅ながら上昇し
た。これを受け東京市場でもセンチメントが改善、幅広い銘柄に買いを誘導したが、買
い一巡後は戻り売り圧力が表面化した。きょうの米国株市場は奴隷解放記念日の祝日に
伴う休場となることで、海外投資家の参戦が限定的となり、市場エネルギーの減少も上
値を重くしている。今週末に5月の全国消費者物価指数(CPI)の発表を控えている
こともあり、内需株への積極的な買いも入りにくかった。
 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が商いを伴い堅調、三菱重工業<7011>も
物色人気を集めた。アドバンテスト<6857>が値を上げ、日立製作所<6501>も買われ
た。トヨタ自動車<7203>が高く、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>など
銀行株も頑強だった。藤田観光<9722>は前日のストップ高に続く急騰、三菱自動車工
業<7211>も活況高となった。ユニチカ<3103>が商いを膨らませ急動意、アシックス
<7936>も値を飛ばした。
 半面、売買代金トップとなったディスコ<6146>が下落、売買代金2位のレーザーテ
ック<6920>も冴えない。東京エレクトロン<8035>、ソシオネクスト<6526>、SC
REENホールディングス<7735>なども軟調だった。資生堂<4911>が大きく株価水
準を切り下げ、FPパートナー<7388>はストップ安、K&Oエナジーグループ<1663
>、ヤーマン<6630>が大幅安となり、三越伊勢丹ホールディングス<3099>の下げも
目立った。
出所:MINKABU PRESS