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2024年11月12日(火)16時22分

東京株式(大引け)=157円安、半導体株安などを背景に後場値を崩す

 12日の東京株式市場は前場に日経平均株価が高かったものの、後場に入り主力株中
心に売りがかさみマイナス圏に沈んだ。ただ、取引終盤は下げ渋った。
 大引けの日経平均株価は前営業日比157円23銭安の3万9376円09銭と3日
ぶり反落。プライム市場の売買高概算は24億6006万株、売買代金概算は5兆15
8億円。値上がり銘柄数は800、対して値下がり銘柄数は784、変わらずは61銘
柄だった。
 きょうの東京市場は、前場はリスク選好の地合いだった。前日の欧米株市場がほぼ全
面高商状だったことで、この流れを引き継ぎ主力株など総じて買い優勢で始まったが、
後場に入ると先物主導で値を崩した。前日の米国株市場でNYダウが300ドルあまり
上昇し最高値を更新するなど主要株価指数は堅調だったが、半導体関連が安く、フィラ
デルフィア半導体株指数(SOX指数)は下値を探る展開となった。米政府による対中
輸出規制強化の動きが半導体株安に反映され、東京市場もこの影響を受け同関連株の下
げが目立った。石破首相が半導体やAIに10兆円規模の公的支援を表明したが、マー
ケットではこれを好感する動きとはならなかった。一方、銀行株は強い動きで全体指数
を下支えした。なお、TOPIXは小幅ながらプラス圏で着地している。
 個別では、ディスコ<6146>やアドバンテスト<6857>、レーザーテック<6920>、
東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置大手が軒並み軟調。フジクラ<5803>も
利益確定売りに押された。ソフトバンクグループ<9984>、日立製作所<6501>が冴え
ず、キーエンス<6861>も下落した。アルバック<6728>、アンビスホールディングス
<7071>は急落、ツバキ・ナカシマ<6464>も大幅安。ヤクルト本社<2267>の下げも
目立った。コーセー<4922>も値を下げた。
 半面、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、みずほフィナンシャルグルー
プ<8411>などメガバンクが堅調、古河電気工業<5801>が商いを伴い上値追い。リク
ルートホールディングス<6098>が物色人気、ルネサスエレクトロニクス<6723>も大
きく買われた。楽天グループ<4755>が上昇、このほかI-PEX<6640>の急騰が続
いている。西本Wismettacホールディングス<9260>、ブレインパッド<3655
>、SWCC<5805>などがストップ高となった。
出所:MINKABU PRESS