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2025年03月18日(火)05時41分

米株式市場引け=ダウ平均は続伸

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米東部時間午後4時39分
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 41841.63 + 353.44 (+ 0.85%) 42013.10 / 41412.75
ナスダック総合指数  17808.66 + 54.57 (+ 0.31%) 17925.94 / 17645.88
S&P500     5675.12 + 36.18 (+ 0.64%) 5703.52 / 5631.12
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 きょうのNY株式市場、ダウ平均は続伸。ナスダックは下げに転じていたものの、終
盤に上げに転じた。終値はダウ工業株30種平均が353.44ドル高の4万184
1.63ドル、ナスダック総合指数が54.57高の1万7808.66、S&P50
0が36.18高の5675.12。
 取引開始前に発表の2月の米小売売上高は予想を下回る内容で、前回分も下方修正さ
れていた。ただ、GDPの算出に使用される自動車、エネルギー、建材を除いた、いわ
ゆるコントロールグループは予想を上回る内容となっていた。これを受けて米株式市場
はポジティブな反応も見せていた。下値での押し目買い意欲も出ているようだ。
 ただ、投資家の先行き不安は根強い。本日はベッセント米財務長官が最近の市場の下
落を健全なものだと否定したことを材料視している。米経済政策の再構築を図る中、米
株式市場では何兆ドルもの価値が失われているが、長官の「不況の心配はしていない」
との発言は、米株式市場の重石となっている模様。
 今週はFOMCが予定されており、その結果を確認したいムードも広がりそうだ。政
策は据え置きが確実視されている。今回は委員の金利見通し(ドットプロット)が公表
され、注目を集めそうだが、市場では年内2回以上の利下げが織り込まれており、その
見方に沿った内容になるか注目される。
 ただ、IT・ハイテク株は全体的に上値は重かった。エヌビディア<NVDA>が下落し
ており、全体を圧迫していたようだが、同社は本日から、開発者会議「GTC202
5」を開催し、投資家の注目が集まっている。アナリストからは、会議ではAI関連の
話題が数多く取り上げられ、市場のテーマとして復活する可能性が高いとの指摘も出て
いる。明日はフアンCEOの基調講演が予定されているが、「ネガティブなヘッドライ
ンが出ることがあれば驚きだ」との声も聞かれる。
 クルーズのノルウェージャン<NCLH>が上昇。アナリストが投資家説明会を受けて、
投資判断を「買い」に引き上げた。
 後払い決済システムなど次世代プラットフォームを手掛けるアファーム<AFRM>が下
落。ライバルのクラーナ社が、ウォルマート<WMT>の「いますぐ買って、後で払う」
ローンの独占的なサプライヤーとして、同社に取って代わると報じられた。
 システムインフラのサイエンス・アプリケーションズ<SAIC>が決算を受け上昇。2
6年度通期のガイダンスで予想を上回る1株利益、売上高の見通しを示した。
 ネットフリックス<NFLX>が上昇。アナリストが投資判断を「買い」に引き上げ、目
標株価を従来の850ドルから1100ドルに引き上げた。
 バイオ医薬品のインサイト<INCY>が下落。化膿性膿皮症(HS)に対する「ポボル
シチニブ」の安全性と有効性を評価する後期臨床試験(第3フェーズ)で、主要評価項
目を達成したと発表。ただ、株価は冴えない反応。結果が一部のアナリスト予想に届か
なかったことが嫌気されている模様。
 アパレルのゲス<GES>が大幅高。アパレルのブランド管理を手掛けるWHPから、
1株13ドルでの買収提案を受け取ったことが明らかとなった。
MINKABU PRESS