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2024年11月12日(火)06時28分

NY外為市況=154円手前まで一時上昇

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日本時間午前6時28分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  153.66 + 1.02 (+ 0.67%) 153.95 / 152.64
ユーロ・ドル 1.0657 - 0.0061 (- 0.57%) 1.0728 / 1.0629
ポンド・ドル 1.2868 - 0.0053 (- 0.41%) 1.2926 / 1.2856
ドル・スイス 0.8806 + 0.0050 (+ 0.57%) 0.8810 / 0.8753
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<きょうの材料>
主な米経済指標の発表はなし
*石破首相
・2030年度までにAI・半導体分野に10兆円超支援。
・支援原資は今後各省庁で議論。赤字国債は発行しない。
・今後10年間で50兆円超の官民投資を引き出すための新たな支援フレーム策定
・熊本県のTSMC誘致のような地方創生の好事例も全国で増やす。
・国民民主の提案、真摯に検討。
・春闘、最低賃金引き上げで今月にも政労使の意見交換。
・トランプ次期大統領の選挙中の発言を詳細に分析。
・なるべく早いタイミングで直接会談したい。
*米環境保護局長官にゼルディン氏を指名
 トランプ次期大統領は、新政権の環境保護局(EPA)長官にゼルディン元下院議員
(共和・NY州)を指名すると発表した。
*ストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁
・来年9月ごろに金利は2%近くに低下する可能性。
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<明日の材料と事前予想>
【ユーロ圏】
ドイツ消費者物価指数(確報)(10月)16:00
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
予想 2.0% 前回 2.0%(前年比)
調和消費者物価指数(HICP)
予想 0.4% 前回 0.4%(前月比)
予想 2.4% 前回 2.4%(前年比)
ドイツZEW景況感指数(11月)19:00
予想 13.7 前回 13.1
【英国】
ILO失業率(7-9月平均)16:00
予想 4.1% 前回 4.0%
週平均賃金(7-9月平均)16:00
予想 3.9% 前回 3.8%(前年比)
予想 4.7% 前回 4.9%(前年比・除賞与)
【カナダ】
住宅建設許可(9月)22:30
予想 3.2% 前回 -7.0%(前月比)
ピル英中銀チーフエコノミストが会議出席
レーン・フィンランド中銀総裁が会議出席
チポローネECB理事、国際マクロ経済研究フォーラム出席
センテノ・ポルトガル中銀総裁が会議出席
ウォラーFRB理事が会議出席
バーキン・リッチモンド連銀総裁が討論会参加
カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁が講演
ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁が講演
FRB銀行上級融資担当調査結果
「NVIDIA AI Summit Japan 2024」開催(東京、13日まで)
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 きょうの為替市場はドルの買い戻しが強まり、ドル円も154円手前まで一時上昇し
た。先週は米大統領選でのトランプ氏が勝利したことで、トランプトレードであるドル
買いが瞬間的に出ていたが、材料出尽くし感から、トランプ氏勝利を見込んで事前に積
み上げていたドルロングの解消も出ていた。
 しかし、基本的にはトランプ政権誕生でドル高を見込む動きは根強く、週明けはドル
買いが優勢となった。ドル円も200日線の上をしっかりと維持し、9月中旬からのリ
バウンド相場を堅持している。目先は155円を突破し、155-160円のゾーンに
レベルシフトできるか注目される。
 先週はFOMCも開催され、0.25%ポイントの利下げを実施してきたが、12月
FOMCにつてはヒントを示さず、データ次第のオープン姿勢を滲ませていた。足元の
データが底堅い米経済を示していることから、FRBは9月の大幅利下げ時点ほどに
は、利下げに前のめりになっていない様子もうかがえる。今週は10月の米消費者物価
指数(CPI)の発表が予定されており目先の注目となる。
 ユーロドルは下値を切り下げ、1.0630ドル近辺まで一時下落。ユーロドルは直
近安値をブレイクしており、下値模索を強めているが、4月に付けた年初来安値が1.
06ドルちょうど付近に来ており、目先の下値メドとして意識される。
 本日はECB理事のストゥルナラス・ギリシャ中銀総裁の発言が伝わり、ユーロ圏の
物価上昇率が2022年10月の10.6%から2年間で2%まで低下したことは、金
融政策の作用が大きいと述べたうで、今後も利下げは継続しそうで、恐らく来年9月ご
ろには2%近くまで低下する可能性があると述べていた。
 このところのユーロ圏の成長鈍化やインフレの進展で、ECBが従来想定している中
立金利よりも低い水準まで低下する可能性が市場からも指摘されている。そのためFR
Bとの金融格差拡大が言われる中で、ユーロドルも上値を圧迫されているようだ。
 ポンドは対ドルでは下落し1.2865ドル付近まで値を落としたものの、対ユーロ
では上昇し、一時2年半ぶりの高値水準まで上昇した。
 先週の英中銀の金融政策委員会(MPC)を受けて市場では、英中銀の利下げは小幅
に留まるとの見方が続いておりポンドを支援している。一方、ECBについては利下げ
強化への可能性を高めている状況。英国がトランプ氏の下での迫り来る貿易戦争の前線
にはならないかもしれないという事実もポンドを下支えしているようだ。
 ECBが12月に0.50%ポイントの大幅利下げを実施すれば、ユーロポンドは年
末までに0.82ポンドまで下落する可能性があるという。
MINKABU PRESS