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日本時間午前6時22分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 153.01 - 1.11 (- 0.72%) 154.14 / 152.83
ユーロ・ドル 1.1547 + 0.0055 (+ 0.48%) 1.1552 / 1.1491
ポンド・ドル 1.3138 + 0.0088 (+ 0.67%) 1.3143 / 1.3046
ドル・スイス 0.8061 - 0.0041 (- 0.51%) 0.8104 / 0.8060
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<きょうの材料>
【英国】
英中銀政策金利(11月)21:00
結果 4.00%
予想 4.00% 前回 4.00%
*グールズビー・シカゴ連銀総裁
「政府機関の閉鎖が続き、インフレデータに乏しいことから、利下げを継続すること
には一層慎重にならざるを得ない」との考えを示した。「インフレ面で問題が生じてい
ても、それを確認できるまでにはかなり時間がかかるだろう」と発言。「だからこそ、
私は一層の不安を感じている」と話した。
*ウィリアムズNY連銀総裁
・中立金利の特定は難しい。
・モデルに基づくインフレ期待調整後の実質中立金利の推計値は約1%と見ている。
・債券市場はより高い実質中立金利を示唆。
・私はそれを割り引いて考えている。
・実質ベースでの低中立金利時代は依然続いていると考える。
*ハマック・クリーブランド連銀総裁
・インフレのほうがより差し迫った懸念。
・高インフレを単純に一時的なものとは見していない。
・インフレ抑制のため適度に引き締め姿勢を取るべき。
・2026年には成長加速で雇用が支えられる見込み。
・今後数カ月で失業率上昇を予想。
・FRBの現行金利設定は「かろうじて引き締め的」。
・現時点で金融政策が追加措置を取るべきかは不明。
*英中銀
・5対4での据え置き決定。
・金利は徐々に下がる道筋の公算大。
・ブリーデン、ディングラ、ラムスデン、テイラー委員が利下げ主張
・インフレに対する全体のリスクはより均衡。
*ベイリー英中銀総裁
・インフレの下落傾向を確認してから、利下げを行う必要。
・金利は引き続き漸進的な低下経路をたどる可能性。
・9月のインフレが8月予測を0.2%ポイント下回ったことは勇気づけられる。
・英経済データは極めて重要な局面。
・会合ごとに金融政策の度合いを再検討する必要。
・中立金利について固定的な見解はない。
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<明日の材料と事前予想>
【中国】
貿易収支(10月)時刻未定
予想 967.0億ドル 前回 904.5億ドル(ドル建て)
【ユーロ圏】
ドイツ貿易収支(9月)16:00
予想 165億ユーロ 前回 169億ユーロ
【カナダ】
雇用者数増減(10月)22:30
予想 -2.00万人 前回 6.04万人(前月比)
失業率
予想 7.2% 前回 7.1%
【米国】
ミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)(11月)8日0:00
予想 54.1 前回 53.6
米NY連銀インフレ期待(10月)
ジェファーソンFRB副議長が独連銀主催「Euro20+」討論会出席(質疑応答あり)
ミランFRB理事が講演(質疑応答あり)
ウィリアムズNY連銀総裁がECB金融市場会議出席
ムサレム・セントルイス連銀総裁が講演(質疑応答あり)
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きょうのNY為替市場、ドル安が加速し、ドル円は一時152円台に下落する場面も
見られた。一時152.80円近辺まで下落。米株式市場が下落するなどリスク回避の
雰囲気が再燃しており、ドル円を圧迫した。米国債利回りも低下。米株式市場では、A
I関連の高バリュエーションへの懸念が根強い。
米政府機関閉鎖で公式なデータの発表が見送られている中、この日発表の米人員削減
数のデータに反応したとの指摘も出ている。朝方に米再就職支援会社チャレンジャー・
グレイ&クリスマスが発表した米企業による10月の人員削減発表は、同月としては過
去20年以上で最多となった。AIの浸透による産業構造の変化とコスト削減の加速が
背景にある。
米企業が10月に発表した人員削減は15万3074件で、前年同月のほぼ3倍に達
した。中心はIT・ハイテク企業と倉庫業だった。10月としては2003年以来の高
水準で、当時は携帯電話の普及が現在と同様に産業に大きな変化をもたらしていたと調
査元が指摘。市場では後退していた利下げ期待が再浮上しているという。
ユーロドルは1.15ドル台半ばまで買い戻された。前日は一時1.1470ドル付
近まで下落していたが、1.15ドル台はサポートされている格好となっている。本日
の21日線が1.1595ドル付近に来ており、その水準を回復できるかが目先の注目
となる。一方、ユーロ円はドル円と伴に利益確定売りに押された。前日は21日線を回
復する動きが見られていたが、再びその水準を下回る展開。
アナリストからは、最近の下落を受けてユーロドルは過小評価されているとの指摘が
出ている。直近のドル高は、金利差や株式市場の調整を受けた安全資産需要という短期
的要因で正当化できる範囲を超えていると指摘。ユーロドルは1.3%過小評価されて
いると推定しているという。
ユーロがさらに下落するには、ユーロに何らかの大幅なプレミアムが積み上がるか、
米国の利下げ期待がさらに後退する必要がある。その上で、今後数日間で1.16ドル
まで上昇する可能性があると予想しているようだ。
ポンドドルは買い戻しが優勢となり、1.31ドル台を回復した。ただ、ポンド円は
ドル円の下げと連動し、一時200円台に下落。この日は英金融政策委員会(MPC)
の結果が発表され、政策金利を予想通りに4.00%に据え置いた。ただ、委員の投票
は5対4と僅差での決定となり、市場は12月の利下げ期待を温存している。声明では
「金利は徐々に下がる道筋の公算が大きい」と述べていた。
ただ、短期金融市場ではいまのところ、12月の利下げ確率は65%程度で見てお
り、政策発表前と変わらない水準となっている。ポンドは一旦売りの反応を見せたもの
の、すぐに買いの流れに戻している。ベイリー英中銀総裁が「インフレの下降軌道がよ
り確実になるまで様子を見たい」と述べたことに敏感に反応した模様。
アナリストからは、12月の利下げの可能性はデータ次第だとの指摘が出ている。英
労働市場と物価の次の2回のデータが、英中銀が12月に利下げするかどうかを決定す
る鍵となると述べている。本日のベイリー総裁の上記の発言は、利下げを決定する上で
今後のデータの重要性を浮き彫りにしていると指摘している。なお、同アナリストは1
2月に0.25%ポイント引き下げられ、来年夏までに政策金利は3.25%に達する
と予想している。
MINKABU PRESS