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2025年03月11日(火)16時22分

東京株式(大引け)=235円安、一時3万6000円割れも急速に下げ渋る

 11日の東京株式市場は朝方から大きく売り優勢に傾き、日経平均株価は一時100
0円を超える急落となったが後場に入ると漸次下げ渋る展開に。マイナス圏で着地した
とはいえ高値引けとなった。
 大引けの日経平均株価は前営業日比235円16銭安の3万6793円11銭と反
落。プライム市場の売買高概算は22億4466万株、売買代金概算は5兆4820億
円。値上がり銘柄数は418、対して値下がり銘柄数は1176、変わらずは44銘柄
だった。
 きょうの東京市場は前場はリスク回避ムード一色に染まっていた。前日の米国株市場
で米経済失速への懸念が高まり、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに急落、ナス
ダック指数の下落率は4%に達した。この流れを東京市場も引き継ぐ格好となった。加
えて足もと急速にドル安・円高が進み、輸出セクターを中心に逆風環境が強く意識され
た。日経平均は1000円超の下落で一時3万6000円台を割り込む水準まで急落し
たが、前場取引中盤を境に戻り足に転じた。後場は押し目買いや空売り筋の買い戻しを
誘発し、ほぼ一貫して下げ幅を縮小。大引けは3万6000円台後半まで水準を戻し、
この日の高値で着地している。売買代金は5兆4000億円台と膨らみ、2月28日以
来となる高水準だった。
 個別ではIHI<7013>、川崎重工業<7012>などが安く、三菱UFJフィナンシャ
ル・グループ<8306>などメガバンクが値を下げた。トヨタ自動車<7203>も下値を探
った。フジクラ<5803>が軟調、ソフトバンクグループ<9984>も下落した。学情<
2301>が値下がり率トップに売り込まれ、コニカミノルタ<4902>も急落、リログルー
プ<8876>、ペプチドリーム<4587>などの下げも目立つ。セイコーグループ<8050
>、富士通<6702>なども安い。
 半面、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>など半導体製造装置関連が後場に
入りプラス圏に切り返した。ファーストリテイリング<9983>もしっかり。ダイキン工
業<6367>が頑強な値動きをみせ、アシックス<7936>なども上昇した。内外トランス
ライン<9384>がストップ高に買われ、MonotaRO<3064>、ビューティガレー
ジ<3180>、GMOインターネットグループ<9449>も物色人気。
出所:MINKABU PRESS