14日の東京株式市場はリスク回避の売り圧力が高まり、日経平均株価は大幅続落と
なり一気に4万7000円台を下回った。
大引けの日経平均株価は前営業日比1241円48銭安の4万6847円32銭と大
幅続落。プライム市場の売買高概算は28億1571万株、売買代金概算は7兆123
2億円。値上がり銘柄数は264、対して値下がり銘柄数は1326、変わらずは25
銘柄だった。
きょうの東京市場はリスクオフの流れに晒され、日経平均は午後の取引で下げ幅を大
きく広げる格好となった。前日の欧州株市場や米国株市場では前週末の下げから立ち直
る形でリバウンドに転じたものの、東京市場への売り圧力は拭えなかった。国内で公明
党の連立政権離脱による政局不安が重荷となっているほか、中国のレアアース輸出規制
強化の動きに端を発した米中摩擦が再び表面化していることで、投資家心理を冷やして
いる。ここまで相場を牽引してきたAI関連や半導体関連の主力銘柄が値を崩し全体相
場を押し下げた。個別でも値下がり銘柄数は1300を上回り、プライム市場全体の8
2%を占めた。なお、深押しした水準では押し目買いの動きも活発で、全体売買代金は
盛り上がり7兆1000億円台に膨らんだ。
個別では、断トツの売買代金をこなしたソフトバンクグループ<9984>が大きく水準
を切り下げたほか、アドバンテスト<6857>、ディスコ<6146>も大幅安となった。フ
ジクラ<5803>、JX金属<5016>なども下値を探った。サンリオ<8136>が下落、キ
ーエンス<6861>、日立製作所<6501>などの下げも目立っている。チヨダ<8185>が
値下がり率トップに売られ、MonotaRO<3064>、マルマエ<6264>も急落し
た。日本板硝子<5202>、芝浦メカトロニクス<6590>、ペプチドリーム<4587>など
への売りも目立った。
半面、良品計画<7453>が商いを膨らませ値を飛ばし、住友金属鉱山<5713>も買い
が優勢。セブン&アイ・ホールディングス<3382>も上値を追った。Link-Uグル
ープ<4446>がストップ高人気となり、技研製作所<6289>も急騰。竹内製作所<6432
>、東洋エンジニアリング<6330>なども大幅高となった。KLab<3656>も物色人
気に。
出所:MINKABU PRESS