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2025年03月08日(土)07時26分

NY外為市況=147円台に下落

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日本時間午前7時11分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  148.04 + 0.06 (+ 0.04%) 148.20 / 146.95
ユーロ・ドル 1.0833 + 0.0048 (+ 0.45%) 1.0889 / 1.0781
ポンド・ドル 1.2920 + 0.0038 (+ 0.29%) 1.2945 / 1.2876
ドル・スイス 0.8799 - 0.0041 (- 0.46%) 0.8845 / 0.8767
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<きょうの材料>
※経済指標
【米国】
*雇用統計(2月)22:30
結果 15.1万人
予想 16.0万人 前回 12.5万人(14.3万人から修正)(非農業部門雇用者数・前月
比)
結果 4.1%
予想 4.0% 前回 4.0%(失業率)
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.4%(0.5%から修正)(平均時給・前月比)
結果 4.0%
予想 4.1% 前回 3.9%(4.1%から修正)(平均時給・前年比)
結果 14.0万人
予想 14.6万人 前回 8.1万人(11.1万人から修正)(民間部門雇用者数)
結果 62.4%
予想 62.6% 前回 62.6%
【カナダ】
*雇用統計(2月)22:30
結果 0.11万人
予想 2.2万人 前回 7.6万人(雇用者数・前月比)
結果 6.6%
予想 6.7% 前回 6.6%(失業率)
*設備稼働率(2024年 第4四半期)22:30
結果 79.8%
予想 79.3% 前回 79.4%(79.3%から修正)(設備稼働率)
※発言・ニュース
*トランプ大統領
南アへの米連邦資金拠出を全面停止
政府を縮小し、民間部門を拡大する
自動車部品は米国で生産することが望ましい
カナダへの相互関税、今日か、月曜日もしくは火曜日にも実施する可能性
メキシコとカナダに対してはUSMCA準拠製品への発動を4月2日まで延期。
*ベッセント財務長官
米国の強いドル政策に変更はない
強いドルに向けた政策にコミット
トランプ大統領の政策、最終的には強いドル導く
*ボウマンFRB理事
政策金利の決定は雇用と経済活動を考慮
新型コロナ以降、中立金利が上昇した可能性
会合で雇用による注意を払う可能性
*プーチン・ロシア大統領
条件付き停戦に合意の用意
*ゼレンスキー大統領
本日トランプ氏のチームと様々な協議
*メキシコ政府
対米輸出の最大9割が免除
ラミレズ財務相辞任。新財務相にエドガー・アマドール氏が就任見込み
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<月曜日の材料と事前予想>
【日本】
国際収支(1月)08:50
予想 -2250.0億円 前回 10773.0億円(経常収支)
予想 19800.0億円 前回 27316.0億円(経常収支・季調済)
予想 -25000.0億円 前回 623.0億円(貿易収支)
景気動向指数(速報値)(1月)14:00
予想 108.2 前回 108.3(景気先行指数)
予想 116.2 前回 116.4(景気一致指数)
景気ウォッチャー調査(2月)15:00
予想 48.5 前回 48.6(現状判断)
予想 47.6 前回 48.0(先行き判断)
【ユーロ圏】
ドイツ鉱工業生産指数(1月)16:00
予想 1.4% 前回 -2.4%(前月比)
予想 -2.9% 前回 -3.1%(前年比)
ドイツ貿易収支(1月)16:00
予想 200.0億ユーロ 前回 207.0億ユーロ(貿易収支)
【ノルウェー】
消費者物価指数(CPI)(2月)16:00
予想 0.5% 前回 0.2%(前月比)
予想 2.5% 前回 2.3%(前年比)
ナーゲル独連銀総裁、ドイツの経済成長について講演
ユーロ圏財務相会合
エネルギー国際会議「CERAウイーク」(米テキサス、14日まで)
ウクライナのゼレンスキー大統領がサウジアラビアを訪問、ムハンマド皇太子と会談
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 きょうのNY為替市場は上下にかなり不安定な動きを見せた。注目された2月の米雇
用統計は非農業部門雇用者数が1月より伸びたものの、市場予想に届かず。失業率も予
想外に悪化するなどさえない結果となった。この結果を受けて瞬間売りが出るも、すぐ
に反発する展開。米債利回りの上昇などもあってドル円は147円70銭台から147
円40銭前後を経て147円90銭台へ上昇した。
 上昇一服後はドル売りが強まった。米債利回りが上昇から一転して下げに転じたこと
などが重石となった。米株の売りなども見られ、リスク警戒の円買いも出る中で、14
6円95銭と直帰安値を割り込み昨年10月以来の安値を付けている。
 146円台でのドル売りには慎重姿勢が見られ、米債利回りの低下一服もあって14
7円70銭前後を付ける動き。トランプ大統領がメキシコとカナダへの関税について、
USMCAに準拠した製品について4月2日まで延期する方針を示したことなどもリス
ク警戒後退につながった。
 その後再び下げて146円台を付ける動きを見せたが、パウエル米FRB議長が利下
げを急がない姿勢を示したことなどがドル買いを誘い、雇用統計直後の高値を超えて1
48円台を回復。終値も148円台とドル高円安圏で週の取引を終えた。
 ユーロドルも米雇用統計前後で振幅。ドル売りの動きに1.0880台までユーロ高
が進むも、すぐに発表前の水準を割り込むなど、上値追いにも慎重。ウクライナ停戦に
向けた期待などからその後も1.0880台を付ける場面が見られたが、午後に入ると
ドル高に押されて1.0820台まで一時下げた。
 ポンドドルは1.29台前半を中心とした推移。雇用統計後にドル安が出る場面でも
ロンドン市場での高値を超えておらず、上値が抑えられる一方、1.29割れでは買い
が出た。

 ユーロ円は160円を挟んだ広い範囲の振幅。一時円高が強まる局面で159円50
銭台を付けたが、ウクライナ情勢進展期待に160円70銭台まで急騰する場面が見ら
れた。その後159円40銭台まで下げた後、160円60銭台を回復と不安定な動
き。
 ポンド円はユーロ円同様に189円67銭まで円高が進む場面が見られたが、その後
反発し191円43銭を付けた。191円20銭台で引けるなど円安優勢で引けてい
る。
 ドルカナダはトランプ大統領が早ければ今日にもカナダに対する相互関税を実施と示
したことで、1.4426までドル高カナダ安が進む場面が見られた。その後USMC
Aに準拠した製品への関税を4月2日まで延期と報じられると、1.4360前後まで
調整が入った。
MINKABU PRESS