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2025年08月26日(火)22時27分

NY外国為替序盤=147.65円付近

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日本時間午後10時26分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  147.63 - 0.17 (- 0.12%) 147.91 / 146.99
ユーロ・ドル 1.1643 + 0.0025 (+ 0.22%) 1.1661 / 1.1602
ポンド・ドル 1.3474 + 0.0019 (+ 0.14%) 1.3493 / 1.3435
ドル・スイス 0.8046 - 0.0014 (- 0.17%) 0.8072 / 0.8028
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 日本時間午後10時26分現在のドル円は1ドル=147.63円。きょうの為替市
場、先週末のドル下落を取り戻す動きが続いている。パウエル講演を受けて次回9月F
OMCでの利下げの確率が再び上昇。現在は82%程度の確率で織り込んでいる。しか
し、FOMC委員の間で意見の相違が見られることや、9月17日の次回FOMCまで
に米雇用統計や米消費者物価指数(CPI)が発表になり、その結果次第では見方が一
気に変化する可能性があることなどがドル高を支持している模様。
 本日のドル円は東京時間の早朝に急落する場面が見られた。トランプ大統領が、住宅
ローンを巡る不正申請疑惑で、クックFRB理事の即時解任を表明したことが相場を不
安定にした。基本的には「正当な理由がない」場合にFRB理事は解任されない。た
だ、トランプ大統領は、虚偽申告をしたと信じるに足る「十分な理由」があるとして、
合衆国憲法に基づき、FRB理事を解任する権限があると主張している。クック理事は
弁護士を通じて「辞任するつもりはない」とし、法廷闘争に発展しそうな情勢。違法性
が立証されるかどうかが焦点となる。
 トランプ政権によるFRBへの介入が続いているが、その状況は中央銀行の独立性へ
の懸念とドルへの信頼感の低下を生み、いまの為替市場はドル売りで反応するようだ。
ドル円も147円台後半から瞬間的に146円台に急速に下落していたが、直ぐに戻
し、いまのところ一時的な動きに留まっている。この問題については行方を見守りたい
ということなのかもしれない。
 なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は148円付近に観測
されている。
26日(火)
148.00(9.9億ドル)
27日(水)
148.00(9.6億ドル)
MINKABU PRESS