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米東部時間午後4時34分
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 42052.19 + 288.73 (+ 0.69%) 42326.31 / 41869.82
ナスダック総合指数 18239.92 + 144.77 (+ 0.80%) 18363.95 / 18181.53
S&P500 5728.80 + 23.35 (+ 0.41%) 5772.52 / 5723.22
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きょうのNY株式市場でダウ平均は4日ぶりに反発。終値はダウ工業株30種平均が
288.73ドル高の4万2052.19ドル、ナスダック総合指数が144.77高
の1万8239.92、S&P500が23.35高の5728.80。
取引開始前に発表になった10月の米雇用統計で非農業部門雇用者数(NFP)が
1.2万人増と予想外に弱い内容となった。ただ、米株式市場ではネガティブな反応は
なく、買いが先行した。
発表元の米労働統計局はハリケーンの影響が出た可能性が高いと指摘しているほか、
ボーイング<BA>のストも影響したと見られる。市場でも今回のNFPはそれらによる
ノイズが出ると事前に予想されており、基調を判断するうえでは参考にならないのでは
との見方も出ていた。
それでもNFPは弱かったものの、失業率は4.1%、平均時給の伸びも前年比4.
0%と、米労働市場の底堅さは示されていた。ただ、来週のFOMCでの0.25%ポ
イントの通常利下げを否定するものではないとの見方が市場では優勢で、短期金融市場
でも0.25%での利下げの見方に変化はない。
今週は忙しい週となり、前日までのダウ平均は先週末から350ドル程度下落してい
たが、本日はその下げを大方取り戻す展開が見られた。
今週はマグニフィセント7のうち5社が決算を発表していたが、全体的にまちまちの
内容となっていた。前日引け後にアマゾン<AMZN>とアップル<AAPL>が決算を発表
し、アマゾンはホリデーシーズンへの期待を示唆する内容となったことから、株価はポ
ジティブな反応を示していた一方、アップルは中国市場やサービス部門の苦戦が伝わ
り、軟調な反応を見せていた。
米大統領選やFOMCとった重要イベントを来週に控える中、月末もあり、今週はそ
れらに向けた調整も活発に出ていたようだ。「今週は、米雇用統計、マグニフィセント
7銘柄を含む大手IT・ハイテク企業の決算、利回り上昇、そして来週の米米大統領選
とFOMC、これらすべてが市場の動揺を助長していた。VIX先物のカーブも目先の
株価乱高下の可能性を示唆している」とのコメントも聞かれた。
アマゾン<AMZN>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1
株利益、売上高とも予想を上回った。営業利益も予想を上回っている。稼ぎ頭のクラウ
ドのアマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS)の売上高は予想範囲内だったものの1
9%増加した。第4四半期のガイダンスも公表し、予想を上回る営業利益の見通しを示
し、好調なホリデーシーズンを見込んでいる。
アップル<AAPL>が下落。前日引け後に7-9月期決算(第4四半期)を発表し、1
株利益、売上高とも予想を上回った。アイフォーンの販売が好調だった。ただ、株価は
冴えない反応。中国での売上高が予想を下回ったことが嫌気されている。サービス部門
の売上高が予想を下回ったことも重石。また、同社はその後の決算説明会で、ホリデー
シーズンの第1四半期の売上高見通しについて1桁台前半から半ばの伸びを見込みんで
いたが、それについても物足りなかったようだ。
インテル<INTC>が上昇。前日引け後に7-9月期決算(第3四半期)を発表し、1
株損益の赤字は予想以上となったものの、売上高は予想を上回った。また、第4四半期
のガイダンスも公表し、予想を上回る売上高の見通しを示したほか、1株損益も黒字回
復を見込み、予想も上回った。これを受けて市場には、失った市場シェアを一部回復で
きるのではないかとの楽観的見方が広がっている。
ボーイング<BA>が上昇。労使交渉が混迷を極めているが、同社最大の労組の航空機
工労組(IAM)の執行部がストライキの終結に向け暫定合意した。
企業向けソフトウェア開発のアトラシアン<TEAM>が決算を受け大幅高。売上高が予
想を上回ったほか、1株利益も予想を大きく上回った。ガイダンスも公表し、第2四半
期の売上高は予想を上回る見通しを示している。
公益サービスのマステック<MTZ>が決算を受け上昇。売上高は予想を下回ったもの
の、1株利益は予想を上回った。ガイダンスでも第4四半期の1株利益は予想を上回る
見通しを示したほか、通期の1株利益も上方修正している。
モバイル衛星サービスのグローバルスター<GSAT>が大幅高。同社はアップル<AAPL
>にサービスを提供することで合意した。
シェブロン<CVX>が決算を受け上昇。パーミアン盆地での増産が原油価格下落によ
る影響を相殺した。大規模な自社株買いと配当による株主還元を継続する方針も強化。
レンタカーのエイビス・バジェット<CAR>が大幅高。決算は冴えなかったものの、
同社の前向きなコメントがフォローとなった。ホリデーシーズンは好調に推移しそうだ
とし、このシーズンの需要を生かすのに好位置につけていると述べた。
インテル<INTC> 23.20(+1.68 +7.81%)
ボーイング<BA> 154.59(+5.28 +3.54%)
アトラシアン<TEAM> 224.35(+35.81 +18.99%)
マステック<MTZ> 130.00(+7.11 +5.79%)
グローバルスター<GSAT> 1.38(+0.33 +31.43%)
シェブロン<CVX> 153.07(+4.25 +2.86%)
エイビス・バジェット<CAR> 92.06(+9.06 +10.92%)
アップル<AAPL> 222.91(-3.00 -1.33%)
マイクロソフト<MSFT> 410.37(+4.02 +0.99%)
アマゾン<AMZN> 197.93(+11.53 +6.19%)
アルファベットC<GOOG> 172.65(-0.04 -0.02%)
テスラ<TSLA> 248.98(-0.87 -0.35%)
メタ<META> 567.16(-0.42 -0.07%)
AMD<AMD> 141.86(-2.21 -1.53%)
エヌビディア<NVDA> 135.40(+2.64 +1.99%)
イーライリリー<LLY> 818.93(-10.81 -1.30%)
MINKABU PRESS