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日本時間午前5時29分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 152.02 - 1.40 (- 0.91%) 153.59 / 151.84
ユーロ・ドル 1.0883 + 0.0027 (+ 0.25%) 1.0888 / 1.0844
ポンド・ドル 1.2897 - 0.0065 (- 0.50%) 1.3000 / 1.2844
ドル・スイス 0.8634 - 0.0033 (- 0.38%) 0.8670 / 0.8633
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<きょうの材料>
【米国】
*PCEデフレータ(9月)21:30
結果 0.2%
予想 0.2% 前回 .0.1%(前月比)
結果 2.1%
予想 2.1% 前回 2.3%(2.2%から修正)(前年比)
*PCEコアデフレータ(9月)21:30
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.2%(0.1%から修正)(前月比)
結果 2.7%
予想 2.6% 前回 2.7%(前年比)
*個人所得(9月)21:30
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.2%(前月比)
*個人支出(9月)21:30
結果 0.5
予想 0.4% 前回 0.3%(0.2%から修正)(前月比)
*米新規失業保険申請件数(10月26日週)21:30
結果 21.6万人
予想 23.0万人 前回 22.8万人(22.7万人から修正)
*失業保険継続需給者数(10月19日週)21:30
結果 186.2万人
予想 188.0万人 前回 188.8万人(189.7万人から修正)
*シカゴPMI(10月)22:45
結果 41.6
予想 47.0 前回 46.6
【カナダ】
*月次GDP(8月)21:30
結果 0.0%
予想 0.1% 前回 0.1%(0.2%から修正)(前月比)
結果 1.3%
予想 1.2% 前回 1.4%(1.5%から修正)(前年比)
*ブリンケン米国務長官
最大8000人の北朝鮮兵士がロシア・クルスク州に展開していると述べた。また、
オ―スチン米国防長官は「ロシアは北朝鮮兵士を前線の戦闘要員として訓練している」
と述べている。
*リーブス英財務相
・財政の安定にコミット。
・政府は経済と財政の安定に尽力。
・前政権が残した以上の余裕がある。
・英財政を安定軌道に乗せた。
・予算では増税が必要だった。
・労働党は保守党によってひどい状況を残された。
・予算責任局(OBR)は早期に財政ルールを達成することを確認。
・成長予測は私の野心の頂点ではない。
・英経済を再び成長させる決意を固めた。
・緊縮財政に戻るつもりはない。
・政府は身の丈に合った運営をする決意。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
生産者物価指数(PPI)(第3四半期)09:30
予想 N/A 前回 1.0%(前期比)
予想 N/A 前回 4.8%(前年比)
【中国】
財新製造業PMI(10月)10:45
予想 49.8 前回 49.3
【英国】
ネーションワイド住宅価格指数(10月)16:00
予想 0.4% 前回 0.7%(前月比)
予想 2.9% 前回 3.2%(前年比)
製造業PMI(確報値)(10月)18:30
予想 50.3 前回 50.3
【米国】
非農業部門雇用者数(10月)21:30
予想 11.0万人 前回 25.4万人(前月比)
失業率
予想 4.1% 前回 4.1%
平均時給
予想 0.3% 前回 0.4%(前月比)
予想 4.0% 前回 4.0%(前年比)
米製造業PMI(確報値)(10月)22:45
予想 47.8 前回 47.8
建設支出(9月)23:00
予想 0.0% 前回 -0.1%(前月比)
ISM製造業景気指数(10月)23:00
予想 47.6 前回 47.2
米自動車販売(10月)
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きょうのNY為替市場、ドル円は戻り売りが強まり151円台に下落。途中に月末絡
みの実需の買いが入る場面も見られたものの終盤にかけ売りが強まった。東京時間に日
銀決定会合の結果が発表され、大方の予想通りに政策は据え置きとなった。植田総裁が
どのようなガイダンスを示唆してくるか注目されていたが、「金融政策の見極めに必要
な時間や利上げのタイミングに予断を持っていない」と述べていた。
植田総裁の「政策判断に時間的余裕がある」との言及にも市場は注目していたが、総
裁は、8月以降の弱い米雇用統計などを背景に市場が急変し、日本経済への重要なリス
クと判断したことからその表現を使ったと説明。ただ、足元は米経済のリスク度合いは
少しずつ下がってきているとし、同様の表現は不要になるのではないかと考え、今日も
使っていないと語っていた。
本日は展望レポートも公表され、25年度の消費者物価(生鮮食品を除くコアCP
I)の見通しを、前回の2.1%から1.9%に下方修正した。リスクバランスは、前
回の「上振れリスクの方が大きい」との表現を24年度はなくす一方、25年度は維
持。
全体的にハト派な印象もあったが、市場が期待していたほどでもなく、日銀はオープ
ンの姿勢を示唆している。円相場は円高の反応を示し、ドル円は売りの反応を見せてい
た。
来週の米大統領選などのイベントリスクに向けて為替市場はこれまでドル高の反応を
強めていたが、ここに来てそれに向けた調整も一段落し、今週に入ってドル高は一服。
その流れの中での日銀決定会合を受けて、ドル円は売られやすかったものかもしれな
い。
ユーロドルは買い戻しが入り、本日1.0870ドル付近に来ている200日線を上
抜いた。これまでのドル高に一服感も出る中、ユーロドルは次第にリバウンド相場の雰
囲気も台頭しつつある中、200日線を維持できるか注目される。
本日は10月のユーロ圏消費者物価指数(HICP)が発表されていたが、予想を上
回る内容で、前日のドイツHICPと合わせて、ECBの利下げ期待が後退している。
12月のECB理事会は、一時期高まっていた大幅利下げよりも通常利下げの期待の方
が高まっているようだ。目先は200日線を完全回復できるか注目されそうだ。
ポンドの下げがきつい。ポンドドルは急速に1.28ドル台半ばまで一時下落。英国
債市場で売りが続き、利回りが急上昇している。英10年債は一時4.53%近くまで
上昇。市場の一部からは前日のリーブス英財務相の秋季予算案が指摘されている。財政
ルールを変更し、今後数年間の大幅な借り入れを可能にした。増税も発表したが、公共
サービスの拡大など財政刺激策も明らかにしている。
今回の英国債の下落は2年前のトラス政権が、財源の裏付けがない大型減税を発表し
た際の混乱とは比較にならないものの、リーブス財務相が市場を味方につけるには微妙
なかじ取りが求められることを浮き彫りにしたとの評価も聞かれる。英労働党は財政健
全化を旗印に掲げていたが、その予算案に英国債は下落(利回り上昇)で反応している
状況。
英中銀の利下げ期待も後退しており、短期金融市場が織り込む来年末までの英中銀の
利下げは計1.00ポイントに後退している。先週末の25日には1.25%と見込ま
れていた。
MINKABU PRESS