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日本時間午後10時28分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 152.60 - 0.09 (- 0.06%) 153.22 / 152.14
ユーロ・ドル 1.1613 - 0.0015 (- 0.13%) 1.1648 / 1.1603
ポンド・ドル 1.3376 - 0.0028 (- 0.21%) 1.3419 / 1.3343
ドル・スイス 0.8028 + 0.0009 (+ 0.11%) 0.8035 / 0.8003
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日本時間午後10時30分現在のドル円は1ドル=147.35円。きょうの為替市
場は海外時間に入ってドル高が優勢となっている。ドル円は東京時間に152円台半ば
に伸び悩んでいたものの、一時153円台に再び上昇。円安も去ることながら、ドル高
が強まっている面もありそうだ。
自民党の高市総裁の発言がNY時間に入って伝わっていたが、ドル円は敏感に反応
し、急速に円高の反応が見られている。ドル円は152円台前半に急速に下落。
高市総裁は自身の経済政策に関し、「行き過ぎた円安を誘発するつもりはない」と述
べた。「政府・日銀のアコードは直ちに見直しが必要と考えてない。私の立場で利上げ
そのものについて発言すべきでない。円安はいい面も悪い面もある」などとも語ってい
た。
特段、これまでの発言と変化はないものと見られるが、そろそろドル円もここ数日の
急速な上昇で上値が重くなってきているのか、敏感に反応していたようだ。
ドルについてはファンド勢がドルに強気姿勢を強め、ドルの反発が年末まで続くと見
込むポジションをオプション市場で拡大しているとの指摘も聞かれる。ドル高を見込む
ポジションはドル安を見込むポジションよりも取引量が3倍に達したとの報告も流れて
いた。豪ドルを除いたG10通貨の大半に対してドル高を見込んでいるとの指摘も出て
いる。
政治・財政的な懸念がドル以外の主要通貨を圧迫する中、ドルが消去法的に買われて
いる面もあるものと思われる。日本では、高市氏の自民総裁選の勝利をきっかけに、財
政・金融の緩和策への不安から円安が加速しているほか、フランスでは、就任から1カ
月足らずでルコルニュ首相が辞任し、難航する予算協議を背景に政治的混乱が再燃。ユ
ーロの重しとなっている。英国では、11月の秋季予算案の発表を前に財政の持続性へ
の懸念が広がっており、ポンドの上値を抑えている。
米国も政府機関閉鎖や財政問題がクローズアップされてはいるものの、すでに認識さ
れていることでもあり、新鮮味という点でドル以外の通貨に焦点があたっているものと
思われる。
なお、日本時間23時のNYカットでのオプションの期日到来は現行付近には観測さ
れていない。
9日(木)
現行付近にはなし
MINKABU PRESS