30日の東京株式市場は買い優勢で始まった後も頑強な値動きで、日経平均は次第高
の展開に。後場終盤伸び悩むもフシ目の3万9000円台に乗せて取引を終えた。
大引けの日経平均株価は前営業日比373円71銭高の3万9277円39銭と3日
続伸。プライム市場の売買高概算は34億3300万株、売買代金概算は7兆9645
億円。値上がり銘柄数は907、対して値下がり銘柄数は677、変わらずは61銘柄
だった。
きょうの東京市場はリスク選好の地合いを継続。日経平均は3連騰で3万9000円
台を終値で10営業日ぶりに回復した。前日の米国株市場ではNYダウが反落したもの
の、ハイテク株比率の高いナスダック総合株価指数が4連騰でついに史上最高値を更新
した。東京市場では米ハイテク株高を受け、リスク許容度の高まった海外投資家の買い
が全体指数を押し上げる格好に。特に米株市場では半導体銘柄で構成されるフィラデル
フィア半導体株指数(SOX指数)が大幅に上昇しており、これが東京市場でも半導体
製造装置の主力株を中心に投資資金を誘導する材料となった。これ以外にも、売買代金
上位の銘柄にまとまった買いが入ったほか、TOPIX構成銘柄のリバランスに伴う売
買も反映され、全体売買代金は8兆円近くまで大きく膨らんでいる。
個別では、5000億円を超える断トツの売買代金をこなしたディスコ<6146>が大
幅高となり、レーザーテック<6920>、アドバンテスト<6857>なども活況高の様相を
みせた。ソフトバンクグループ<9984>が上昇、日立製作所<6501>も商いを膨らませ
高い。フジクラ<5803>が値を飛ばし、キーエンス<6861>、IHI<7013>なども上
値を追った。リクルートホールディングス<6098>も値を上げている。コムチュア<
3844>に投資資金が集中し一本値のストップ高。エレマテック<2715>もザラ場に寄ら
ず、ストップ高配分で大量の買い物を残した。
半面、さくらインターネット<3778>がやや売りに押されたほか、NEC<6701>が
下値を探る展開に。コマツ<6301>、任天堂<7974>も値を下げた。中外製薬<4519>
が大きく利食われた。エス・エム・エス<2175>、住友ファーマ<4506>が急落。日野
自動車<7205>、M&A総研ホールディングス<9552>も大幅安となった。大同特殊鋼
<5471>、グッドコムアセット<3475>なども大きく水準を切り下げた。
出所:MINKABU PRESS