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日本時間午前5時49分現在での主要通貨は以下の通り。
直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円 153.35 + 0.06 (+ 0.04%) 153.87 / 152.76
ユーロ・ドル 1.0817 + 0.0005 (+ 0.05%) 1.0826 / 1.0769
ポンド・ドル 1.3015 + 0.0043 (+ 0.33%) 1.3015 / 1.2958
ドル・スイス 0.8672 + 0.0018 (+ 0.21%) 0.8698 / 0.8644
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<きょうの材料>
【米国】
卸売在庫(速報値)(9月)21:30
結果 -0.1%
予想 0.0% 前回 0.2%(0.1%から修正)(前月比)
住宅価格指数(8月)22:00
結果 0.3%
予想 0.3% 前回 0.2%(0.1%から修正)(前月比)
*コンファレンスボード消費者信頼感指数(10月)23:00
結果 108.7
予想 99.5 前回 99.2(98.7から修正)
*米求人件数(9月)23:00
結果 744.3万人
予想 800.0万人 前回 786.1万人(804.0万人から修正)
*米7年債入札結果
最高落札利回り 4.215%(WI:4.235%)
応札倍率 2.74倍(前回:2.63倍)
*イエレン米財務長官
・銀行に対する強固な資本が好ましいと考える。
・銀行から規則遵守の負担は重いと聞いている
・銀行システムにおいて、不正行為は非常に大きな問題であり、増加の一途を辿ってい
る。
*バイデン大統領
・もし北朝鮮の部隊がウクライナに入ったならば、ウクライナは対応するだろう。
*米国防総省
*北朝鮮の部隊がウクライナに入ったという証拠は見当たらない。
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<明日の材料と事前予想>
【豪州】
消費者物価指数(CPI)(第3四半期)09:30
予想 0.5% 前回 1.0%(前期比)
予想 3.0% 前回 3.8%(前年比)
予想 0.8% 前回 0.8%(刈り込み平均・前期比)
予想 3.5% 前回 3.9%(刈り込み平均・前年比)
予想 0.8% 前回 0.8%(加重平均・前期比)
予想 3.5% 前回 4.1%(加重平均・前年比)
消費者物価指数(CPI・月次)(9月)09:30
予想 2.5% 前回 2.7%(前年比)
【ユーロ圏】
フランス実質GDP(速報値)(第3四半期)15:30
予想 0.4% 前回 0.2%(前期比)
予想 1.4% 前回 1.0%(前年比)
ドイツ失業率(10月)17:55
予想 6.1% 前回 6.0%
失業保険申請者数
予想 14.5万人 前回 1.7万人
ドイツ実質GDP(速報値)(第3四半期)18:00
予想 -0.1% 前回 -0.1%(前期比)
予想 -0.4% 前回 0.0%(前年比)
予想 0.2% 前回 0.3%(季調前前年比)
ユーロ圏消費者信頼感指数(確報値)(10月)19:00
予想 -12.5 前回 -12.5
ユーロ圏景況感指数(10月)19:00
予想 96.2 前回 96.2
ユーロ圏実質GDP(速報値)(2024年 第3四半期)19:00
予想 0.2% 前回 0.2%(前期比)
予想 0.7% 前回 0.6%(前年比)
ドイツ消費者物価指数(速報)(10月)22:00
予想 0.1% 前回 0.0%(前月比)
予想 1.8% 前回 1.6%(前年比)
調和消費者物価指数(HICP)
予想 0.1% 前回 -0.1%(前月比)
予想 2.0% 前回 1.8%(前年比)
【米国】
ADP雇用者数(10月)21:15
予想 11.0万人 前回 14.3万人(前月比)
実質GDP(速報値)(第3四半期)21:30
予想 3.0% 前回 3.0%(前期比年率)
個人消費
予想 3.2% 前回 2.8%(前期比年率)
GDPデフレータ
予想 2.1% 前回 2.5%(前期比年率)
PCEコアデフレータ
予想 2.1% 前回 2.8%(前期比年率)
中古住宅販売成約指数(9月)23:00
予想 1.2% 前回 0.6%(前月比)
シュレーゲル・スイス中銀総裁が会見
リーブス英財務相が予算案発表
ナーゲル独連銀総裁が欧州経済について講演
シュナーベルECB理事が欧州経済政策研究センター(CEPR)会議「EURO at 25 and
BEYOND」出席
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きょうのNY為替市場、ドル円は東京時間に一旦152円台に伸び悩んでいたものの
153円台に上昇。一時153円台後半まで上昇する場面が見られた。ドル円相場は衆
院選後の材料を消化し、米国の動向に注目が移っている。来週の米大統領選を巡ってド
ル円はさらにリバウンド相場を加速させるとの見方も出ており、今度はドル高がドル円
を押し上げると見ているようだ。
目先は155円を試しに行くかどうかが注目となっている。そこを完全突破すれば、
160円が再び視野に入るとの指摘も少なくない。米大統領選については世論調査では
接戦となっているものの、市場はトランプ氏勝利を織り込む動きを活発化させている。
共和党が議会も席巻する、いわゆるスウィープの状況になれば、さらのドル買いに拍車
がかかるとの見方も根強い。
トランプ氏は減税と高関税を経済政策に掲げているためだが、但し、インフレへ再燃
への懸念があるほか、共和党は民主党よりも財政拡大に消極的な政党である点は留意し
て置く必要があるのかもしれない。
また、今週は重要な米経済指標が目白押しで、明日は第3四半期の米GDP速報値、
明後日はPCEデフレータ、そして、金曜日には米雇用統計が発表される。米GDPは
強い内容が予想されており、FRBの緩やかな利下げ観測を裏付けそうだ。PCEデフ
レータはインフレの落ち着きを示す予想となっている。
一方、米雇用統計だが、非農業部門雇用者数(NFP)は11万人増と2020年以
来のだいぶ低い数字が見込まれている。ただし、今回はハリケーンの特殊事情が影響す
ると見られていることから、正確な基調判断には不向きな数字との意見も多いようだ。
ユーロドルは一時1.07ドル台に再び下落していたが、終盤に1.08ドル台に戻
している。このところ下げを一服させているものの、上値は依然として重い印象。根強
いドル高期待はもちろんのこと、ユーロ自体も上値が重く、対ポンドでもユーロは下
落。エコノミストからは、ユーロ圏の厳しい経済情勢を考えると、ユーロは引き続き下
落のリスクがあるとの指摘が出ている。フォルクスワーゲンの工場閉鎖、賃金カット、
人員削減計画はセンチメントを好転させる助けにはならないという。
フォルクスワーゲンのニュースは、中国の需要減退による自動車メーカーの苦境を浮
き彫りにし、ドイツの製造業が競争力を失っているのは明らかだとしている。ドイツの
今年のGDPは2年連続のマイナス成長となりそうな中、ECBには利下げの圧力がか
かり続けるだろうとも述べた。
ポンドドルはユーロとは違い緩やかな上昇を見せ、1.30ドル台を回復。ポンドド
ルは100日線付近で下げ止まりの気配を見せているものの、買い戻そうという展開ま
では見られていない。ただ、いまのところ1.28ドル付近に来ている200日線を試
す動きまでは見られていない状況。
明日はリーブス英財務相が秋季予算案を公表する予定だが、それが緊縮財政のみなら
ず長期投資にも取り組めば、ポンドは恩恵を受ける可能性があるとの指摘が出ている。
それは英国の長期的な潜在成長の強化にも繋がり、ポンドにとってプラスになるはずだ
と述べている。
労働党政権にとっての課題は、公共部門における長年の資金不足に終止符を打つため
に投資を促進することだという。しかし、英国はここ数年、歳入以上の歳出が続いてお
り、それが財政状況を難しくしているとも述べた。
MINKABU PRESS