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2025年08月20日(水)05時30分

NY外為市況=147円台での推移

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日本時間午前5時30分現在での主要通貨は以下の通り。
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ドル・円  147.66 - 0.23 (- 0.16%) 148.11 / 147.45
ユーロ・ドル 1.1646 - 0.0015 (- 0.13%) 1.1693 / 1.1639
ポンド・ドル 1.3490 - 0.0014 (- 0.10%) 1.3531 / 1.3478
ドル・スイス 0.8079 + 0.0004 (+ 0.05%) 0.8086 / 0.8047
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<きょうの材料>
【米国】
*米住宅着工件数(7月)21:30
結果 142.8万件
予想 129.7万件 前回 135.8万件(132.1万件から修正)
*建設許可件数(7月)21:30
結果 135.4万件
予想 138.6万件 前回 139.3万件
【カナダ】
*消費者物価指数(CPI)(7月)21:30
結果 0.3%
予想 0.4% 前回 0.1%(前月比)
結果 1.7%
予想 1.8% 前回 1.9%(前年比)
*トランプ大統領
・プーチン氏は合意を望んでいない可能性はある。
・今後数週間で明らかになるだろう。
・ウクライナはNATOに加盟しない。
・ウクライナは多くの領土を獲得するだろう。
・ロシアは強力な軍事大国。
・ウクライナのパトリオットミサイル使用を称賛。
・米国の「安全の保証」の可能性は空軍による可能性も。
・プーチン氏とゼレンスキー氏の会談実現にまず取り組む。
・両氏は予想以上に良好な関係。
・プーチン氏に善良さを望む、そうでなければ厳しい状況に。
・ゼレンスキー氏も柔軟性を見せなければならない。
・オバマがクリミアを放棄したと非難。
*ベッセント財務長官
・11人の有力なFRB議長候補と会談予定。
・9月1日のレーバーデー前後に候補者と会談予定。
・候補者は素晴らしいグループ。
・先週の生産者物価指数(PPI)の上昇の多くは投資サービスによるもの。
・投資サービスのインフレは単に市場が上昇したことを意味する。
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<明日の材料と事前予想>
【日本】
通関ベース貿易収支(7月)08:50
予想 1970億円 前回 1520億円
予想 -670億円 前回 -2355億円(季調済)
機械受注(6月)08:50
予想 -0.4% 前回 -0.6%(前月比)
予想 4.6% 前回 4.4%(前年比)
【中国】
中国最優遇貸出金利(ローンプライムレート)(8月)10:00
予想 3.0% 前回 3.0%(1年)
予想 3.5% 前回 3.5%(5年)
【NZ】
NZ中銀政策金利(8月)11:00
予想 3.00% 前回 3.25%
【英国】
消費者物価指数(CPI)(7月)15:00
予想 0.1% 前回 0.3%(前月比)
予想 3.7% 前回 3.6%(前年比)
予想 3.8% 前回 3.7%(コア・前年比)
小売物価指数(RPI)(7月)15:00
予想 0.2% 前回 0.4%(前月比)
予想 4.6% 前回 4.4%(前年比)
予想 4.4% 前回 4.3%(前年比・除くモーゲージ利払い)
※英生産者物価指数の公表は秋に再開
【ユーロ圏】
ドイツ生産者物価指数(7月)15:00
予想 0.2% 前回 0.1%(前月比)
予想 -1.2% 前回 -1.3%(前年比)
ユーロ圏消費者物価指数(HICP・確報値)(7月)18:00
予想 2.0% 前回 2.0%(前年比)
予想 2.3% 前回 2.3%(コア・前年比)
訪日外客数(7月)
FOMC議事録(7月29日-30日開催分)
ウォラーFRB理事「ブロックチェーンシンポジウム2025」出席
ボスティック・アトランタ連銀総裁が経済見通しに関する討論会出席(質疑応答あり)
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 きょうのNY為替市場、ドル高の動きが出ていたものの、概ね様子見の雰囲気が強ま
り、ドル円も147円台での上下動が続いた。雰囲気に変化はなく、市場は金曜日のジ
ャクソンホールでのパウエル議長の講演を待っている状況。短期金融市場では9月FO
MCでの0.25%ポイントの利下げを80%程度の確率で織り込んでいる。先週より
は確率は低くなってはいるものの、ほぼ利下げを確実視している状況。
 まちまちなインフレと雇用の数字に加え、トランプ政権からの政治的圧力もあり、F
RBも判断が悩ましい状況に追い込まれている。パウエル議長は利下げの可能性は否定
しないのかもしれないが、一部で期待されているような積極利下げを強調するようなこ
とはないと見られている。また、議長にとって最後のジャクソンホールでの講演となり
そうだが、中央銀行の独立性は強調してくるものと見られている。
 このような中、ドル円は100日線と200日線のレンジ内での推移を続けている。
本日の100日線は145.50円付近、200日線は149.25円付近。現在はそ
の中心の147円台で推移している状況。
 なお、S&Pが米国の格付けについて「AA+」を再確認した。減税・歳出法によっ
て米国の債務持続性に懸念が生じている中、今回のS&Pの判断はドルに一定のプラス
要因となり得るとの指摘も出ていたが、大きな動きには繋がっていない。
 ユーロドルは1.16ドル台での推移。本日の21日線が1.1635ドル付近に来
ており、その上の水準は維持されているものの、上値が重くなっている雰囲気も出てい
る。
 アナリストからは、ユーロ固有のニュースや経済指標が目立たない中、ユーロはドル
のパフォーマンスなどの外部要因に左右されているようだと指摘している。FRBの利
下げ期待の変化と地政学的なニュースにユーロは翻弄されているという。
 ユーロ圏の財政政策が拡大する中、中期的にはユーロのポジティブな見方は維持して
いるものの、短期的には金曜日のジャクソンホールでのパウエル議長の講演まで、ユー
ロは広範なリスクセンチメントとドルのダイナミクスに追随すると予想しているとい
う。ECBの利下げサイクルが終了に接近している中、ユーロは固有の手掛かり材料を
失っているようだ。
 ポンドドルは1.34ドル台に下落。戻り売りに押される展開が続いている一方、2
1日線の上は維持している。明日は7月の英消費者物価指数(CPI)を始め、一連の
インフレ統計が発表されるが、予想を上回ったとしてもポンドの上昇は一時的なものに
留まる公算が大きいと述べた。前回の英政策委員会(MPC)を受けて年内の追加利下
げへの期待は後退している。
 ただ、英中銀の利下げバイアスが変わる公算は小さく、成長への逆風と差し迫った財
政引き締めにより、英中銀は追加利下げを余儀なくされるという見方に変化はないとも
述べている。それまでポンドドルは引き続き外部要因によって左右されるという。
MINKABU PRESS