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2025年08月19日(火)05時34分

米株式市場引け=ダウ平均は小幅安

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米東部時間午後4時33分
           直近値 前日のNY17時比 高値 / 安値
ダウ工業株30種平均 44911.82 - 34.30 (- 0.08%) 44998.83 / 44868.32
ナスダック総合指数  21629.77 + 6.79 (+ 0.03%) 21651.50 / 21559.33
S&P500     6449.15 - 0.65 (- 0.01%) 6455.35 / 6437.70
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 きょうのNY株式市場、ダウ平均は小幅安。終値はダウ工業株30種平均が34.3
0ドル安の4万4911.82ドル、ナスダック総合指数が6.79高の2万162
9.77、S&P500が0.65安の6449.15。
 先週末終値付近での振幅が終始続いた。先週はFRBの利下げ期待の高まりで米株式
市場は上昇していたが、本日はその上げも一服。注目イベントも通過し、市場は次の展
開待ちとなっている模様。
 想定通りではあったものの、週末の米ロ首脳会談ではウクライナ和平の合意形成がな
かったほか、先週は米インフレ指標、小売売上高などの重要指標を通過したが、市場で
は9月の利下げ期待に変化はないものの、一部で期待されていたような、積極的な利下
げを促すような内容でもなかった。
 次の展開待ちという意味では、今週はワイオミング州ジャクソンホールでFRBがシ
ンポジウムを開催し、金曜日のパウエル議長のスピーチに注目が集まっている。利下げ
の可能性は否定しないのかもしれないが、一部で期待されているような積極利下げを強
調するようなことはないと見られている。短期金融市場では9月利下げの確率を82%
程度で織り込んでいる状況。
 今週はホームデポ<HD>、ロウズ<LOW>、ウォルマート<WMT>、ターゲット<TGT
>など小売大手の5-7月期決算に注目が集まる。マクロ指標では個人消費は底堅さを
見せているものの、ミクロではどうか関税を含めて注目される。
 一部からは、関税による経済への懸念は誇張されている可能性があるとの見方が出て
いる。「市場のメッセージは非常に楽観的で、米消費者の軟化やスタグフレーションの
可能性に関する従来の見方は的外れである可能性がある」との指摘も出ている。
 S&P500企業の92%以上がすでに決算の発表を終えているが、そのうち約8
2%が予想を上回る利益を計上していた。想定以上に良好な決算であったことも米株式
市場を下支えしている。
 人事・労務のクラウド型アウトソーシングサービスを提供するデイフォース<DAY>
が大幅高。投資会社のトーマ・ブラボーが同社買収に向け交渉を進めていると伝わっ
た。
 住宅用太陽光発電システムのサンラン<RUN>が大幅高。アナリストが投資判断を
「買い」に引き上げ、目標株価を16ドルに設定した。

 娯楽施設の英ソーホー・ハウス<SHCO>がNY市場で大幅高。不動産投資・ホテル運
営のMCRおよび同社の会長兼CEOのモース氏が主導する投資家グループと、一部主
要株主の保有株を除き、発行済み株式を取得することで最終合意を締結した。
 デジタル医療プラットフォームを運営するグッドRx<GDRX>が急伸。デンマークの
ノボ・ノルディスクの肥満薬「オゼンピック」の自己負担患者向け価格を引き下げを材
料視。ノボはグッドRxと提携し、米国内の薬局でも同価格で入手できるようにすると
いう。
 通信のコジェント・コミュニケーションズ<CCOI>が大幅高。アナリストが投資判断
を「売り」から「買い」に2段階引き上げ、目標株価は45ドル。
 インテル<INTC>が下落。トランプ政権がインテルの株式10%の取得を協議してい
ると伝わった。その場合、米政府が最大の株主となる可能性がある。
 教育ソフトを手掛けるマグロウ・ヒル<MH>が上昇。同社は7月にIPOを行った
が、本日は上場来で最大の上昇率を記録している。アナリストの多くが同社株に「買
い」の投資判断を付与したことが背景。
 バイオ医薬品のアダプティブ・バイオ<ADPT>が下落。ジェネンテックが特定のがん
細胞治療製品の共同開発の契約終了に合意したことが嫌気されている。
MINKABU PRESS