18日の東京株式市場は主力株中心に広範囲に売りが広がり、日経平均株価は3%を
超える急落となった。フシ目の5万円大台を大きく割り込んだ。
大引けの日経平均株価は前営業日比1620円93銭安の4万8702円98銭と大
幅安で3日続落。プライム市場の売買高概算は24億3356万株、売買代金概算は6
兆4627億円。値上がり銘柄数は198、値下がり銘柄数は1383、変わらずは3
2銘柄だった。
きょうの東京市場はリスク回避の売り圧力が急速に強まり5万円台を割り込んだだけ
でなく、一気に4万9000円台も下回った。前日の米国株市場では12月のFOMC
での利下げ観測が後退していることなどを背景にNYダウやナスダック総合株価指数が
揃って下落しており、この流れが東京市場にも波及した。外国為替市場では1ドル=1
55円台まで円が売られたが、長期金利が上昇するなか、円安を好感する動きもみられ
ず日経平均は後場に入り下げ足を一段と強めた。ビットコイン価格の急落なども投資マ
インドを冷やし、日経平均は1600円を超える下げとなった。半導体関連株が大きく
売られたほか、前日に続きインバウンド関連株への売り圧力も目立った。業種別では3
3業種すべてが下落、個別株も値下がり銘柄がプライム市場全体の86%を占めるなど
全面安に近い商状だった。
個別では、前日に続き断トツの売買代金をこなしたキオクシアホールディングス<2
85A.T>が大幅安となり、ソフトバンクグループ<9984>、フジクラ<5803>も大
きく値を下げた。レーザーテック<6920>、東京エレクトロン<8035>、ディスコ<
6146>などの下げも目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバ
ンクが売られ、三井海洋開発<6269>、日立製作所<6501>なども大幅に水準を切り下
げた。JX金属<5016>が値下がり率トップに売り込まれたほか、オルガノ<6368>も
急落した。
半面、ここ大きく売り込まれていたサンリオ<8136>がプラス圏で着地、ファースト
リテイリング<9983>も底堅さを発揮した。オリエンタルランド<4661>、JR東日本
<9020>なども小じっかり。ラックランド<9612>が急騰、Orchestra Ho
ldings<6533>は連日のストップ高。ニチコン<6996>、ギフティ<4449>など
も値を飛ばした。第一稀元素化学工業<4082>も物色人気。
出所:MINKABU PRESS